登山者情報第2,392号

【2024年10月1日/官民連携型登山道整備in月山/草刈広一他】

 当日は内15名が姥沢口から入山。みどり自然課のご尽力で駐車場代やリフト代を無料にして頂いた。
 鳥海山は雲に隠れていたが飯豊まで見える秋晴れのなか、先導が山岳ガイドの石沢さんというお得感ある登山を開始。約2時間で現場の鍛冶小屋跡につくと、羽黒側から7時にスタートしたメンバーが到着していた。
 愛する会の須藤、清水君達が事前に下見をしてくれていて、写真もみてはいたがなかなか手強そうな現場だった。
 自己紹介のあと須藤君から近自然工法について簡単な説明をしてもらい、さっそく清水、草刈で施工に着手。
 事前にヘリで上げてもらっていた4mの板材は、階段として設置されバラバラに散らばっていた枕木様の角材と組み合わせることで大きな効果を発揮し、25mの施工区間が実質3時間で出来上がった。
 最後に誘導ロープを施工した歩行路の幅まで移したが、植生と歩行路の幅広い区間は今後人が通らなくなるため、積極的に植生回復の作業をすることにより、復元が早まると思われた。
【参加者】
 羽黒自然保護官事務所1名、裏磐梯自然保護官事務所1名、山形県庄内総合支庁環境課2名、鶴岡市朝日庁舎産業建設課2名、同市羽黒庁舎産業建設課1名、奥朝日こぶし会2名、月山ビジターセンター1名、自整協羽黒支部1名、山形県みどり自然課(前任者を含む)4名、愛する会3名(草刈・須藤・清水)、愛する会賛助会員5名

リフト駐車場で道具の点検

リフトで一番乗り

草紅葉のヌマガヤ草原

先導は山岳ガイドの石沢さん(左端)

途中3回ほど休憩

いよいよ現場に到着
県みどり自然課 長谷部さんの挨拶

本日の作業概要の説明

近自然工法について須藤氏より

青い人が作業の親方

施工前

現場についた道具類
(チェーンソー3台、カナデコ2本ほか)

本日のメンバー

16

いよいよ作業開始
動かない石を支点に基礎木をおく

あくまで「くの字、逆くの字」に木材を組んでつづら折りの道を作る

木材を置く場所の礫を取り除き、地面に収まるようにする

基盤礫(安山岩)に板を埋め込むのにツルハシが活躍

木材が埋め込まれると
それぞれのスペースに大小の石を組み合わせて平らに敷き詰める

古い枕木状の木材もカットして使用

やがて作業は
参加者が進んで行うようになる

細い板を使うのは初めての経験だったが
効果大だった

既存の木材とヘリで荷揚げした板の組み合わせ

結合は長さの違うカスガイで

結合する面がぴったり合うようにチェーンソーで切り落とす

だいぶ上部までやってきた

みなさん
すっかり慣れた感じ

左側を下山の方たちが通過しているが
ここは作業終了後封鎖することができた

くの字のワンスパンの敷き詰めの例

 完成(下から)

 一般の登山者がきたので、歩いてもらう

ふりかえり

完成(上から)

実際に歩いてみる

記念撮影

完成(下から)

完成(上から)

道具を持って下山

弓張平で反省会

リフト終点にいたキアゲハの幼虫

おわり