登山者情報245号

【飯豊連峰:梶川尾根〜梅花皮小屋/1996年08月04日高力公男調査】

標高1,600mの地点では、まだ登山道が雪に覆われている。南側端を通れば問題ない。融雪水があるが、登山者が湧出口を歩いたため使用できなかった。以後は全て夏道となる。

【飯豊連峰:梅花皮小屋〜ダイグラ尾根/1996年08月06日高力公男調査】

烏帽子岳と天狗岳の間にはまだかなり残雪が残っているが、消え際をあるくとさほど問題はない。むしろ天狗ノ庭の掘れた登山道の崩壊に注意が必要である。ダイグラ尾根は、宝珠山と宝珠山の肩(宝珠山の標識がある)の間の登山道が一部雪に埋もれているが問題はない。千本峰の手前(上部)で、登山道の上脇に残雪が残っており融雪水が取れた。千本峰と休場ノ峰の間で登山道が崩壊しているところがある、ロープ誘導の処置を強化してきたが、足場に注意すること。池の平の上の水場はいつもの水源が渇れており、さらに約10m下ったが1汲むのに3分間を要した。

参考

@池ノ平の上の水場(いけのたいらのうえのみずば)分岐の標高970m。池の平を過ぎてまもなく、左手の大きなナラの樹に「水」の標識がある。ここから南東に急な坂を下る。そのまま左の沢に下りたくなるが、水はない。右手の平らな所を横切って、右手の小沢に下ると清水がある。距離55m高度差25〜20m。下り実測(1分34秒・1分43秒・1分49秒)、上り実測(1分58秒・2分23秒・1分51秒)《確認》1991年9月29日(使用可・井上)、1992年7月20日(使用可)、1993年7月10日(使用可・水温15℃・井上)
A宝珠山の水場(ほうじゅさんのみずば)分岐の標高1,740m。宝珠山ピーク直下の平坦部(宝珠山と書かれた標識がある所)には、比較的遅くまで残雪があり、融雪水を利用できることが多い。幕営禁止。休場ノ峰からここまでの間、早い時期だと登山道の上部に残雪が残り融雪水が取れる。

【飯豊連峰:丸森尾根/1996年08月04日平田健治調査】

丸森尾根の登山道は全て露出。丸森峰上で融雪水が利用できた。1,030mの水場も利用できた。

参考

@丸森尾根の水場(丸森尾根の水場)分岐の標高1,020m。標識から南南西に距離20m高度差6m。1張り分のスペースあり。始めは融雪水、その後清水となる。シーズン後期に晴天が続くと涸れることもある。《確認》1989年7月9日(使用可・井上)、1989年8月4日(使用可・井上)、1993年6月27日(看板設置・井上)
A丸森峰の水場丸森峰を越えてすぐ上の1,540mの草地から南東に踏み跡があり、僅かに下ると融雪水が利用できることがある。