登山者情報246号

【飯豊連峰:石転ビ沢〜梶川尾根/1996年08月08〜09日井上邦彦調査】

地竹原の慰霊費を通り過ぎてまもなく、雪渓の上に上がる。ここから中ノ島(草付き)までの雪渓で薄くなったり亀裂が入っているところは見あたらない。滝沢は梅花皮大滝まで雪渓が続いている。梶川は雪渓がないが、本流を歩く分には全く問題ない。梶川出合のすぐ上左岸の水場は使用可能。石転ビノ出合には手前左岸の岩と合流点から若干石転ビ沢に入った平らな岩が露出した。門内沢にも雪渓が続いており、足元ばかり見ていると、迷い込む恐れがある。ホン石転ビ沢も雪渓が続いており、ホン石転ビ沢からの落石の恐れは残っている。ホン石転ビ沢対岸(左岸)の水場は使用できる。ホン石転ビ沢手前から上は全て落石の恐れがある。ホン石転ビ沢出合から傾斜がきつくなるのでアイゼンを付けるのがよい。北股沢出合の水場はまだ雪に埋もれている。北股沢は右俣左俣ともに雪が多く、落石が発生する恐れは残っている。黒滝は全く雪の下であり、できるだけ早く中ノ島(草付き)に上がってアイゼンを外すのが良い。中ノ島(草付き)の両側の雪渓は暫く上部で途切れる。中ノ島(草付き)途中の左手(下から見て)の水場使用できるが、右手には近づかないこと。中ノ島(草付き)の上部で左手の小沢を横切り 沢状の登山道を直登するのだが、小沢を横切らないでそのまま直登する踏み跡があり、今回も誤って入り込み上部の雪渓で四苦八苦しているパーティがいたので注意すること。沢状の登山道を登りきると眼前に梅花皮小屋が現れる。ここの融雪水は飲ま

ない方が良い。雪渓を再び上り詰め、若干の夏道を登って梅花皮小屋に出る。ここまでに確認した花:ムシカリタニウツギサンカヨウオオバキスミレカタクリエンレイソウシラネアオイキクザキイチリンソウニリンソウクガイソウ?ヒメサユリニッコウキスゲカラマツソウトリアシショウマシシウドミヤマキンポウゲシナノキンバイハクサンコザクラノウゴウイチゴ

梅花皮小屋周辺の花畑:エゾイブキトラノオ(盛)ハクサンフウロミヤマアキノキリンソウミヤマシシウドタカネマツムシソウニッコウキスゲオンタデクロトウヒレン?タカネナデシコタカネツリガネニンジンオタカラコウ(盛)シラネニンジンヒナウスユキソウ(終)タカネサギソウミヤマクルマバナトモエシオガマヒメシャジンタカネヨモギヤマハハコイイデリンドウ(盛)マルバコゴメグサチシマギキョウ(終)イワオウギミヤマコウゾリナミヤマホツツジムカゴトラノオ

梅花皮小屋から扇ノ地紙までは全て夏道であるこの間で確認した花:モミジガラマツミヤマキンポウゲハクサンボウフウミヤマアキノキリンソウウメバチソウミヤマクルマバナヤマハハコエゾオヤマリンドウミヤマアキノキリンソウエゾイブキトラノオ(盛)マルバコゴメグサイイデリンドウミヤマホツツジタカネツリガネニンジン(盛)タカネマツムシソウニッコウキスゲハクサントリカブトキオンハクサンフウロ(盛)トモエシオガマクルマユリシラネニンジンネバリノギランタカネマツムシソウミヤマコウゾリナミヤマアキノキリンソウコゴメグサシラネニンジンタカネマツムシソウミヤマコウゾリナ.タカ,
ネツリガネニンジンクルマユリミヤマホツツジハクサンフウロニッコウキスゲ

扇ノ地紙から梶川峰の間で確認した花:チングルマヨツバシオガマ(盛)ゴゼンタチバナミヤマアキノキリンソウミヤマコウゾリナシロバナニガナイワイチョウイワショウブ(始)キンコウカミヤマリンドウ
梶川尾根も全て夏道となっている1,500Mで登山道の脇に雪が残っており融雪水が若干取れる雪渓の下部は急峻なため雪の上に上がらないこと五郎清水は水場から戻る途中で崩壊跡地の踏み跡を登ってしまう者がいるので注意すること途中で確認した花:ホツツジツルアリドウシなお御西岳から縦走してきた登山者によれば亮平ノ池と天狗岳の間の一部の登山道は雪に埋もれているものの通行に支障は特になかったとのことであった