登山者情報274号

【飯豊連峰:石転ビ沢・倉手山/1997年04月26日高橋弘之・羽田義明調査】

温身平からは殆ど雪の上、石転ビノ出合から上部は新雪があり、石転ビノ出合で約10cm、ホン石転び沢から黒滝付近にかけて結構積もっているようだ。見上げると北股岳と門内岳付近から3箇所の新雪による雪庇が確認され、気温の上昇に伴い崩壊と表層雪崩が予想されたので、無理をせずここから引き返すこととした。
その後、倉手山に登る。大部分は夏道であるが、主稜の分岐を過ぎ、標高800m付近から雪道の急登となる。雪が堅くないので滑落の心配はないが、朝方は注意が必要だろう。頂上の標識部分は露出していた。快晴であり、雄大な飯豊連峰が一望でき、最高の気分である。倉手山登山口の道標に「倉手山頂2,000m」となっているが、「道標から倉手山頂まで2,000mの距離があるという意味」で、倉手山の標高は952.5mです。梅花皮荘から飯豊山荘までの間は、雪崩の危険があるため、4月30日まで交通止め。

【飯豊連峰:桧山沢吊橋周辺の状況/1997年04月26日藤田栄一調査】

吊橋両岸の雪はようやく消えましたが、踏み板が1/3程度しか出ておらず、取り付け作業は連休以降になる見込みです。
浅雪ながら幸運にも橋から30m上流に厚さ4mのスノーブリジがあり、連休中は渡れると思います。各自の状況判断でコース選択を行って下さい。
砂防ダム〜吊橋間の雪崩常習箇所は、飛雪があるので要注意です。

【今日の小国町/1997年04月26日井上邦彦】

快晴、真っ白な飯豊連峰が青空に聳えている。朝日連峰は所々黒くなり始めている。赤芝峡ではブナが色づきオオヤマザクラも咲き始めた。
子供達と木の芽(ミツバアケビの新芽)を摘みに近くの山に入る。カタクリ・エンゴサク・オオバキスミレ・アブラチャン・オオバクロモジ・ミツバアケビ・オクチョウジザクラ等が咲いていた。