登山者情報277号


【朝日連峰:大朝日岳/1997年05月10〜11日羽田義明・高橋弘之・高貝喜久雄調査】
大石橋まで車。大玉沢まで2箇所雪があったが、後は全て夏道。角楢一本吊り橋のワイヤー端末(五味沢側)がほつれていたので応急処置を取った、利用者はワイヤーの端末を手に刺さないよう注意して欲しい。大玉沢の一本吊り橋が破損しているが、下流の流木を活用して渡ることができる。
蛇引尾根の急登途中に2箇所の雪あるが問題なし。1週間程度で蛇引清水が使えそうだ。北大玉山の分岐から平岩山分岐までにも2箇所雪があるが、ここも問題なし。平岩山の水場は当分使えそうにない。
賽の河原にはチングルマが芽を出しており、10日後位には花が咲くと思われる。大朝日岳から大朝日小屋の間に10m程度の雪。小屋の周囲にも雪があり溶かして炊事に使用した。
アイゼン・ピッケルは必要ないが、風が強くて写真どころでなかった。キクザキイチリンソウ・カタクリ・タムシバ・ヤマツツジ・イワカガミ・イワウチワ・ヒメイチゲ・スミレが咲いていた。

【大日杉〜長之助清水/1997年05月03日青木一男調査】
詳細な登山者情報をありがたく拝見しております。さて小生、5月3日の13:30頃、女房と二人で大日杉を出発し、「長之助清水」までの山道を散歩してまいりましたので、その時の写真を参考にお送りします。 添付ファイルで「iide9701」はザンゲ坂付近の写真、「iide9702」の最後が「長之助清水」の写真です。
大日杉から長之助清水の間はザンゲ坂の直前以外に殆ど雪はなく、順調に登ることができました。現在はすっかり雪が解けていることでしょう。長之助清水から上は写真にもあるように深さ40cm位の雪道になっておりました。
私たちは長之助清水の直前で、下山するベテラン登山家風の人とすれ違いましたが、その人の話によれば、切合小屋までずっと雪道であったということです。下山後2〜3日して「登山者情報275号」を覗いたところ、高橋金雄氏が同じコースのことを報告しておられるのに気がつき、もしかして、この時すれ違った人がかの有名な高橋さんだったのではないかと心ときめかせ、山と渓谷社から彼の名で出版された「飯豊・朝日連峰を歩く」を取り出して彼の顔写真が載っていないかと探しましたが、見つけることができませんでした。 彼の顔は、一度NHKテレビで山の楽しみ方についてインタビューされている時に拝見しているのですが、小生、記憶力が弱いのでよく思い出せませんでした。