登山者情報343号

【1998年06月01日/谷地平口/飯豊町商工観光課調査】

・ 葡萄沢線=岳谷から谷地平までの間、路面荒れている。国有林野において路面整備計画はあるが、現段階では乗用車は無理と思われる。
・ 広河原(西沢)=災害復旧工事のため通行できない。
・ 五枚沢口=土砂崩れのため通行できない。

【1998年05月27〜28日/川入〜小白布〜切合小屋/高橋金雄調査】

川入りから車で車道終点まで入るが、林道が小白布沢の右岸に移ったところから立派な幅広の新しい道を通る。まだ未舗装だが、これがブドウ沢まで繋がるのだろうか。工事終了地点からコンクリート舗装された急な脇道があり、旧林道に繋がっていた。スイッチバックを過ぎ、終点まで車を入れた。
登山道に入るとすぐに小沢を2〜3本横断し、急な尾根道に取り付く。新緑はとっくに終わり、葉色は濃い緑色に変わりつつある。水場を過ぎてさらに急登して、横峰で御沢コースに合流する。この辺りまで登ってようやく森の若葉もみずみずしくなってくる。ムラサキヤシオ、タムシバも咲いている。タケノコはまだほとんど出ていなかったが、コシアブラは今が旬といったところ。
地蔵山の巻き道の分岐にはしっかりした道標が立っていた。地蔵山はパスし、巻き道に入ったが、水場の先に新しい道の開削があった。新道は水場の上を通らず、そのまま水場を横切って迂回するもので、100mほどで合流する。
地蔵山のコースと合流し、剣ケ峰を越え、三国岳に着く。ここまで、コース上に行きのあった個所は1〜2個所。それもせいぜい5〜6m程度だった。
七森付近もムラサキヤシオが多く見られた。他に道脇には、ミツバオウレン、カタクリ、ハクサンチドリ、ミヤマキンバイ、イワカガミなどが咲いて賑やかである。
種蒔山山頂付近は、一変して残雪が多くなる。傾斜がないので歩くには問題ないが、霧の日などは注意が必要だろう。山頂を過ぎると再び雪は無くなり、砂礫地を突っ切って切合小屋に着く。
本山撮影のため御坪への道を途中まで行ってみたが、御沢源頭をトラバースする辺りは雪渓が急なので、しっかりとキックステップする必要がある。朝晩、アイスバーンになったら恐いかもしれない。御坪付近のダケカンバの新緑がとてもきれいだった。なお、切合小屋の水場はまだ雪渓の下なので、水は雪を溶かして作ることになる。