登山者情報351号

【1997年06月20〜21日/弥平四郎〜飯豊山/オンザウエイ調査】

5月は朝日に出かけ、今年初めての飯豊。今まで歩いたことのないルートと思い、弥兵四郎から疣岩山ルートをたどることにした。米沢発5:15。登山口を8:10発。あまり歩く登山者が少ないとみえて土の状況が確かな山道という感じでふかふかしている。木の根っこの部分が掘れてなくて傾斜がきついのでアキレス腱の良き鍛練と思い高度を稼ぐ。松の木が多く思わず手にする木の幹にヤニがついていてぺたぺたしてしまう。太いミズナラらしい大木が多い。原始的な感じがして気分が良い。とはいえガスと強風そして小雨と天候は良くない。上ノ越9:58。強風が泣いている稜線をたどるが、樹木のおかげで風をイヤダと体感することはあまりない。巻岩山を確認出来ないまま疣岩山12:42。最初の急登とだらだら稜線歩きしているうちにようやく到着したという感じだ。高山植物が目立ちはじめる。ヒメサユリの歓迎がうれしい。やはり例年よりも2週間ほど早い開花と思われる。ハクサンチドリ・ツマトリソウ・マイヅルソウ・ミツバオウレン・シラネアオイ・タニウツギ・ヤマツツジ、目のやり場に困ってしまう。小雨に濡れた花の色が輝いている。ショウキラン発見。猪鼻12:28。疣岩山12:42。ようやく 三国小屋到着13:40。
途中少しずつ摂取していた食料を風がない雨がない小屋のなかでゆっくりといただく。やはり待避所はありがたい。最悪の場合はここに宿泊かと思っていたのだが、三国は水の確保も大変だしもうひとがんばりと先へ向う。またまた高山植物の到来、こうなってくると思い出すのも大変だ。ツバメオモト・ミヤマキンポウ、しかしなんといってもヒメサユリの狂乱が素晴らしい。ジャストタイミングだ。七森14:51、種蒔15:25、切合せ直前の水場はホースも設置してあったので小屋に入る前に全員の水タンクに確保する、ついでに大コッヘル2ケにもいただいてもう今日は雨の中を出かけることなし。本当はビールのために雪を採集と思っていたのだが、御沢の雪は情けなさそう、ガスで下の方まで見渡せないがここはぬるいビールで我慢我慢。切合小屋15:58。先着の4パーティーと挨拶を交わす。

大日岳

すぐさま夕食兼宴会へと突入とあいなった。今日は21:30から日本とクロアチアのサッカーワールドカップがある。それまでテンションを保ちたいのだが、明日早出のパーティーは7時にはシュラフに潜り込んでいる。有志とともに一階の元気な(うるさい?)パーティーに紛れ込むが、9時20分頃案の定2回から・☆ぢ静かにしてくれー・*:ぢのコールがかかる。仕方がないので(他のパーティの皆様にはご迷惑をおかけしました。申し訳ない。)枕元にラジオを置いシュラフに潜り込む。25分までは覚えているが後はいつのまにか寝込んでしまい、サッカーの結果はご存知の通り
だ。

お山の遠藤さん

4:00起床。朝焼けが恐い。朝食後5:32本山へと向う。6:00草履塚直下の雪の少ないこと。。6:13姥権現。6:17お秘所。ハクサンイチゲ・ミネウスユキソウ・ツガザクラ・イワギキョウ・オヤマノエンドウ(お山の遠藤?)町にもエンドーはいるが、山には山のオヤマノエンドウがちゃんといる。梅雨どきの開花状況は素晴らしかった。7:01神社。7:16本山、寒い。風が強い。そそくさと記念の写真を撮り下山する。昨日の本山小屋は3人の1パーティーのみだったそうだ。数ある飯豊の山小屋も立て替えが進んでいるが、本山の小屋もそろそろ改修新築を願ってもう少し収容人員を確保してもらいたいものです。神社発7:49発。8:49草履塚。9:17切合小屋9:48発。11:23三国小屋。12:39疣岩山。上ノ越分岐13:03。祓川山荘15:16。会津若松の山岳会の方と偶然会う。次週開催の関東方面山岳会との交流会の下見だそうだ。鏡山登山とのこと。会津は結構盛んに山岳会ががんばっている様子にうらやましい。15:34登山口無事下山。
時間記録担当:武藤忠弘。文責オン・ザ・ウェイ(http://www.omn.ne.jp/~ontheway/