登山者情報375号

【1998年09月29日/各山小屋の状況/高貝喜久雄調査】
梅花皮小屋=不順な気象条件下での工事であったが、屋内の最終コンクリート打設が30日に完了した。現在の出来高は、建物の本体(外壁まで)は完成し、この状態で越冬することになった。内装工事・外部付帯工事・浄化槽工事等は来年の5月中旬?頃より着工してシーズン前には新小屋が仮オープンできる見込みである。その後に現在の小屋を解体し、管理棟の工事が始まることになる。したがって登山者の使用は問題ない。管理人は下山し、後は巡回管理となる。
本山小屋=屋根(西側)の2箇所に大穴が開き、冬期までには屋根の大部分が吹き飛ぶ見込みで、使用不能。
ダイグラ尾根=誤マーキングは正規のルートマーキングに修正した。

【1998年09月13〜14日/大日杉郎小屋〜飯豊山/森雅彦調査】

9/13.14の大日杉小屋〜飯豊山の山行報告のページができましたのでお時間のあるときにでもご覧ください。森 雅彦「飯豊はいいで!」 http://plaza4.mbn.or.jp/~mt_morihomepage/ 「最近登った山」の「飯豊山」よりリンクしています。

【第15回やまと新そばまつりのご案内/山都町調査】

ご無沙汰しております。そばまつりの日程が決まりましたので送信します。今後ともよろしくお願いいたします。
飯豊の山頂から里に紅葉が降りてくる頃、  刈り取ったそばを心込めて打ち上げた新そばの季節がやってくる。
開催日

11月14日(土曜日)
第1部−午前10時〜午後0時(2時間)                   
第2部−午後1時〜午後3時(2時間)                         
※各部とも定員500名です     
11月15日(日曜日)第1部−午前10時〜午後0時(2時間)                   
第2部−午後1時〜午後3時(2時間)                         
※各部とも定員500名です
場 所

山都勤労者体育センター(開発センターの隣)
内  容

メニュー  
◎そば(かけそば・盛りそば)食べ放題 ◎舞茸の天ぷら ◎ヤマメの塩焼き ◎そばがき ◎そばクレープ ◎芋煮 ◎飲み物のみ放題              
※当日の材料によりメニューを変更する場合があります     
物産品即売
◎手打ちそば(お持ち帰り) ◎柿酢 ◎そばクッキー ◎そばまんじゅう ◎そば打ち道具 ◎その他山都の物産品
アトラクション 
◎勇壮な太鼓の響き【飯豊権現太鼓】 ◎民謡 ◎そば打ちの実演
参加費

大人:3,000円(中学生以上) 子供:2,000円(小学生)      
※完全チケット制です。チケットのない方は入場できません。受付 受付・チケット販売開始 10月12日〜 
お申し込み・問い合わせ先

やまと新そばまつり」実行委員会 山都町役場企画課内 専用電話  TEL 0241-38-3835
詳細は、http://www.akina.ne.jp/~yamato/ まで
〒969-4111 福島県耶麻郡山都町字蔵ノ後954-1  山都町役場企画課 TEL 0241-38-3831 FAX 0241-38-3899
E-mail yamato@akina.ne,jp

【1998年09月27〜28日/梶川尾根〜丸森尾根/大兼孝子調査】

質問でも意見でもなくただの感想なので、どうぞ時間のあるときに読んでください。
9月27日、28日と、たぶん8年ぶりに飯豊に入りました。梶川尾根〜北股岳(門内小屋泊)〜頼母木山〜丸森尾根の安全コースです。ルートを決めてからあまり時間がなかったのに、ずいぶん安心して行けたのは、新しいエアリアのアドレスでアクセスしたホームページの豊富な情報のおかげでした。直接の問い合わせは、最低限の確認のみで済みました。
ネットを使うようになって約2年ですが、登山にこのように使えるとは考えてもみなかったのです。それでも、「このページは手応えがある」印象は確かなものでした。
「雨でも、危険のない限り途中まででも行く」という、ささやかな望みと覚悟で歩き始めたのですが、前線が南下したため、ほぼ高曇りのまま保ってくれました。私は飯豊3度目、約30年目に初めて稜線を見ました。紅葉にはまだ早い、雪のかけらもない、そんなことは些細なことで、見えるうちにと2日間、頂、尾根、山小屋、海、島、街の灯をボーッと眺めました。
1度目は学生3名で石転び沢を敗退しダイグラ尾根を登り、初雪の朝に川入へ下山。2度目は親2、中1、小1で切合小屋まで上がり、夏台風に迫られ弥平四郎小屋へ。3度目の今回は米沢を足場に親2、学生1=車&運転手つきと条件は良くなりました。山行前は歩く予定のルートに限っての拾い読みをしましたが、山行後は飯豊の全体がつかめたので、目に残像の鮮明なうちにと、エアリアを傍らに、飯豊のページをざっと通読しています。年によって積雪量が違うこと、季節により尾根筋でも危険度が変化すること、例年危ないところ、橋も小屋も壊れることがあること、花の咲き具合もいつも同じではないこと等、自然に浮かび上がってきます。冬の間にゆっくり読んで、次はどこをどう登りたいのか登れそうか、考えてみます。
エアリアの裏側、雪渓の図を初めて見て、「こんな地図があるのか」と驚いたのはいつのことだったでしょう。(もう縁がなさそうで、悔しかったり悲しかったり)地図もホームページも、10年、20年の蓄積の成果なのだと、よくわかりました。データベースとして使用するとき、他の媒体とは比べものになりませんね。必要なとき、必要なだけ、汲み取ることができる。誰の時間も奪わずに。雑誌にしても単行本にしても、欠損なく20年分のチェックなど不可能です。個人的には、生に近いデータなところも好みです。
売るために切りそろえ整えられたものは、信頼しかねたり、よそよそしかったりして。歩いてきた人が、その人の言葉で、直接伝えてくれる感じが好きです。写真からわかることも、たくさんあります。花や雪の状態の他にも「この季節、このくらいの装備、服装」など。そういう細々したことが案外つかみにくく、うっかりしやすいのです。
丸森尾根を下る途中、ジェットヘリが大急ぎで行き来しはじめました。「あ、梅花皮小屋の荷揚げだ」泡ノ湯温泉に行ってみたら、目の前にヘリがありました。生コンを上げるときプロペラが精一杯しなります。暗くなるまでつい応援してしまいました。5分で飛べるところに数時間かけて登る。そういう人達のために一生懸命運ぶ。建てる。パソコンであれへりであれ、在るのは機械なのに、居るのは人間。不思議なのか当然なのか、今回はそんなことを強烈に感じたのでした。
感想としてはホームページのほんの1面についてですが、テーマである「安全で快適で感動のある山行」のためには、大変有用な内容だと感じましたので、御礼の気持だけでも、お伝えしたく思いました。これからも寄らせていただきます。どうぞ、もろもろのことが、オーバーワークになりませんよう、お祈りします。    宇都宮市  大兼孝子   tkutog@pis.bekkoame.ne.jp