登山者情報501号

【2000年09月21〜23日/足ノ松尾根〜地蔵岳〜大日杉小屋/吉田岳調査】

行程
21日:胎内ヒュッテ→足ノ松尾根→大石山→杁差岳→大石山→頼母木小屋(泊)
22日:頼母木小屋→北股岳→烏帽子岳→飯豊山→本山小屋(泊)
23日:本山小屋→切合小屋→地蔵岳→大日杉小屋

 以上の行程で5名の中高年登山者をサポートしながら登ってきました。その時の山の様子、山小屋、水場の状況などを簡単にレポートします。なを3日間とも快晴または曇りという好天気に恵まれ、気持ちいい登山をすることができました。
 胎内ヒュッテでは坂上さんに迎えられ、そこで受け付けをして、山の状況を聞き出発する。そこで水を汲むこともできるか、足ノ松尾根取り付け手前の左側の沢(看板あり)でも水を汲むことができる。足ノ松尾根は、標高990mの水場は使えないが、1,095mから左に約80m下りていく水場(看板あり)は使用できる。
 杁差小屋は1992年に改築され綺麗であるが、水場までは100m程下りて行かなければならない。頼母木小屋には、小屋まで水がきているが、トイレは使えない。梅花皮小屋は水場、トイレともにOK。なを週末には管理人が入っている。玄山道分岐から玄山道(玄山道は駒形山と飯豊山を経由するコースである、廃道になっているこのコースは旧赤谷登拝路と呼ぶのが正しい:井上邦彦)に少し入った所の沢には水が流れている(弘法清水:井上邦彦)。本山小屋はトイレ使用可能。水場までは5分程下がらなければならない。切合小屋はトイレ、水場とのにOK。地蔵岳コースでは、御沢と長之助清水で水を汲むことができる。
 効用の時期にはまだ早いが、本山(飯豊山)周辺など標高の高い所では、ウラシマツツジや草類の紅葉が始まり、また真っ赤な実を実らせているナナカマドはなかなか綺麗であった。また樹林帯でも、気の早い発破は、ミネカエデ・ハウチワカエデ・マルバマンサク・オオバクロモジ等で紅葉しているものがあった。
 高山植物の花はもう終わりに近いが、それでもこの時期としては驚く程多くの種類を見つけることができた。これには今年度の残雪の多さが影響していると思われる。以下にそれを記す。
 シロバナクモマニガナ・ウサギキク・イワインチン・ヤマハハコ・ミヤマアキノキリンソウ・ハクサンシャジン・チシマギキョウ・タカネマツムシソウ・タチコゴメグサ・ホソバコゴメグサ・ミヤママコナ・ヨツバシオガマ・イブキジャコウソウ・カメバヒキオコシ・タテヤマウツボグサ・イワイチョウ・ミヤマリンドウ・イイデリンドウ・オヤマリンドウ・ミヤマホツツジ・イワオトギリ・ハクサンフウロ・オヤマノエンドウ・チングルマ・ダイモンジソウ・ミヤマトリカブト・ミツババイカオウレン・ミヤマキンポウゲ・カラマツソウ・ハクサンイチゲ・タカネナデシコ・イブキトラノオ・ニッコウキスゲ・アカモノ・ツルリンドウ・ウメバチソウ
 なを以上は1株だけ見つけたものも含まれている。一番目を引いたのは、やはりウメバチソウで、続いてミヤマトリカブト・ハクサンシャジン・タカネマツムシソウであった。

以上