登山者情報512号

【2001年02月11日/百石山/井上邦彦調査】

齋藤弥輔氏の誘いを受け、百石山カンジキ登山に参加した。メンバーは安喰夫妻・正木・加藤・弥輔夫妻・井上の7名である。
11:20沼沢駅(急行は伊佐領駅に止まらない)で5名が下車、齋藤氏が車で出迎える。11:50井上が伊佐領駅で合流し、身支度を整え12:10伊佐領駅を出発する。
伊佐領小学校跡から齋藤氏の案内で杉林から入り、沢沿いに登る。今回のコースはほぼ夏道沿いである。途中から尾根に取り付き、主として齋藤・井上が交互にラッセルを行う。大きな杉の下でウサギとカモシカ・タヌキの足跡を見つけるが、降りしきる雪のため動物達の足跡は隠れてしまっているようだ。ちょうど膝が隠れる程度のラッセルである。
主尾根に上がると若いブナが出てきて、太いブナも散見された。安喰夫妻が何回かラッセルを交代してくれた。風が出てきて頬が痛く感じられる。時折、伊佐領集落も眼下に見える。大きなヤマナシの樹が1本立っていた。齋藤氏によれば熊の爪痕がある筈と言うが、凍り付いて分からない。
14:30最後の急登を越えて山頂に出ると、風が強く皆の姿が真っ白になる。雪庇は殆ど出ていないが、すっぱりと切れ落ちている。雪庇の端に雪穴を掘り、タープを被せて休息場を作り、ラーメンを煮る。
楽しいひと時を過ごし、15:35下山開始。既に登ってきたトレースは全く姿を消していた。急斜面では尻セードで遊びながら、16:17伊佐領駅に到着する。駅で出会った地元の方が、小学校の頃は学校に行く前にヤマナシの樹まで食べに登ったと聞いて驚いた。
その後、町中心部のゆ〜ゆで汗を流し、齋藤氏の山賊小屋に向かうと、身長を越す雪の壁に穴を掘りローソクを灯して迎えてくれた。その夜は渡部・菅野氏を加えて、山の話で遅くまで賑わった。

ラッセルもまた楽し 雪道と鱈汁は後の方が美味しい
下山の様子1 下山の様子2
山賊小屋で乾杯 以上撮影は、齋藤弥輔氏