登山者情報521号

【2001年04月16日/長者原〜天狗平/藤田栄一調査】

国民宿舎飯豊梅花皮荘と天狗平への分岐(大淵)のすぐ先は雪崩の危険性が大変高くなっています。梅花皮荘裏の吊橋を渡る方法もありますが、吊橋の取り付きが悪くなっています。砂防ダムのあるトイタ沢付近の雪崩状況は最悪です。オフタガリ沢からの雪崩は驚くほど少なく、例年作られるスノーブリッジは不安定です。吹き付け付近の雪崩はかなり落ちましたがまだ若干残っています。滑落の危険性が高い地点です。脇沢からの雪崩が危険です。以上のことから、大淵・天狗平間の通行は、非常に雪崩の危険性が高く、沢の渡渉は雪解けの増水で厳しいものがあり、スノーブリッジは未発達です。この状態が続くと、連休時点での車両は勿論、徒歩での入山も無理である可能性があります。
ヒトハネノ峰からの入山は急斜面の部分があり勧められませんし、岩魚沢も雪崩の可能性が高く危険です。
唯一のコースは、梅花皮荘裏の吊橋から入り、倉手山登山道手前の尾根から倉手山に取り付き、脇沢を過ぎてから天狗橋に下るコースが想定されますが、これも上級者以外は無理でしょう。