登山者情報525号

【2001年05月01日/本山小屋。御西小屋/上浜篤男氏より無線】

御西小屋は2階が出ていました。通り過ぎたので中の様子は分かりません(井上邦彦も北股岳より確認しました)。本山小屋は2階入口から入ることができました。特に異常はありません。

【2001年05月03日/針生平〜祝瓶山/井上邦彦邦彦調査】

二日酔いのため、ゆっくりと自宅を出発。運良く徳網で公園管理人齋藤初男さんの車に乗せてもらうことができた。一般車は徳網のゲートから先は歩きとなる。初男さんに頼まれたお二人を案内して、08:40針生平の駐車場を出発する。大石橋を渡ると雪の上になる。祝瓶山分岐の標柱は雪の上に出ている。分岐手前の橋を通行する時は足元に注意が必要だ。水もここで汲める。大石橋から分岐までは殆どが雪の上である。尾根に取り付くと夏道になる。新緑に埋もれてタムシバ・ムラサキヤシオ・ムシカリ・コヨウラクツツジ・イワウチワが咲いている。マンサクは扇をゆっくり広げるように徐々に葉を開く様子が面白い。急登を終えた所でお二人と別れる。09:26水場分岐で服装を整えマイペースで登る。09:35〜38(745m)一ノ戸まで展望が広がる。今回は持参した熊スプレーの操作を確認する。尾根は右手に折れ、若干登ると右手から尾根を合わせる。ここに僅かな雪が残っている。09:48、817m峰を越える。イワナシ・カタクリが咲いている。ブノグラノタルミまでいったん降って登り返すが、ブナの新緑はここまでである。935mに34歩の残雪。ショウジョウバカマが咲いている。10:19(1065m)一ノ戸が見えた。10:23(1105m)小ピークを越えたすぐ先に90歩の残雪。10:30(1160m)30歩の残雪。1,190mで森林限界を脱するが、ここより1,215mまでの間、登山道は雪に埋もれている。潅木が出ているので、慣れない方は潅木を頼りに右に寄り過ぎないように登降すればよいだろう。10:39〜44(1240m9,583歩)一ノ戸に到着する。この先は雲の中に入り視界がなくなる。降った所に15歩の残雪。9,917歩に17歩の残雪。10,050歩に30歩の残雪、右端を通過する。10,118歩に20歩の残雪、ここも右端を通過する。10,315歩、小ピークを通過する。コバイモ・ショウジョウバカマ・カタクリ・イワウチワが盛りである。10,863歩に40歩の残雪、10歩夏道で以後は雪道となり、55歩で1,350m峰に立つ。すぐ下の28歩(10,994歩)、雪の中に分岐の標柱が立っていた。ここの降りは慣れていない方は慎重さが求められる。そのまま11,051歩まで雪道が続き、一度夏道になり11,147歩から11,167歩まで雪道になる。後はひと登りで、11:09(1,417m11,725歩)祝瓶山々頂に立つ。
視界は全くない。寒いので山頂から若干、桑住平から登ってくる尾根を降り、潅木の中でラーメンを煮る。無線で呼ぶと、倉手山々頂からJL7AZAが応答してきた。JF7KRO達小国山岳会の別働隊が倉手山々頂で大宴会を開いていると言う。こちらは侘しく一人でラーメンを啜る。カッターシャツを着、軍手を着けたまま、11:39(12,054歩)山頂を出発する。僅かに降り、故意に雪上に出る。11:45分岐通過し、結局1,350m峰を越えて更に雪の上を降る。12:00一ノ戸でカッターシャツと軍手を脱ぐ。あとは淡々と降り、12:36〜42、780m峰(17,268歩)で休憩とする。登るときに安全を確認しておいたので、尾根の分岐からスズイデ沢をグリセードで降る。新緑の沢中はまことに気分がよい。水場まで降った所で水の音が聞こえてきたので、水場道を登り登山道に出る。なお、水場から僅か下で水を汲むことは可能である。13:11(20,081歩)祝瓶山分岐を通過する。大石橋を渡り13:25(21,561歩)駐車場を通過する。砂利道を進むと道の傍らにはキブシ・キクザキイチリンソウ・ザゼンソウ・オオヤマザクラ・イタヤカエデが咲いていた。途中で民宿美和のおばさんに会い、初物の山菜を頂く。14:15(27,000歩)徳網のゲートを通過し、14:23(27,717歩)車を置いてある徳網公民館に到着する。
感想:今回の山行は、1週間後に予定されている基督教独立学園登山の下見を兼ねているので、残雪の状況について細かく記載した。予想通り飯豊連峰よりは雪が少なく、軽登山靴で登ったのは正解であった。結局ロングスパッツは使用しなかった。

オオヤマザクラ 祝瓶山分岐の標柱
角楢平 ムラサキヤシオ
新緑のブナ林 745m付近から817m峰と一ノ戸
タムシバ 大朝日岳・中岳・西朝日岳
817m峰〜一ノ戸 蛇引尾根と大朝日岳
1,105mより一ノ戸 一ノ戸から登って来た尾根
白太郎山を望む コバイモ
大朝日岳方面への分岐標柱 祝瓶山々頂