登山者情報548号

【2001年06月23〜24日/石転ビ沢〜梅花皮小屋(管理人日誌)/吉田岳調査】

登山道に入ってすぐの所にあった直径1m程のブナの倒木は玉切りに処理された。地竹原迄は、雪道はないが数個所倒木を跨いだり潜ったりしなければならない。雪渓は地竹原の慰霊碑を過ぎた所より歩くことが出来る。雪渓状の亀裂はまだ発達しておらず、梶川出合も問題はない。石転ビノ出合(門内沢出合)の大石は1/3程出ていた。ここから上部は落石注意である。落石にあった場合は、冷静にその転がる方向を見極めて行動したい。なお、ある登山者の話によると、ホン石転ビ沢出合と北股沢出合の間で右岸より4立方程の大石が数個の西瓜大の石と共に落ちてきて冷や汗をかいたとのことである。北股沢出合より上部は滑落注意である。雪面はだいぶ硬くなっている。草付キ(中ノ島)はまだ20m程しか出ておらず、コースの目印にはなるが、その両脇の雪渓を歩くしかない。アイゼン・ピッケルは上級者でも必携である。特に雨の日や早朝、そして降りの時は慎重に行動したい。今回の下山時には4人パーティの1人が滑落し、もう1人を巻き込んで150m程滑っていった。幸いにも鼻血だけで済んだようだが、例え岩などに当たらなかったとしても、アイゼンを履いての滑落は捻挫や他人を怪我させる等の危険性がある。またこの辺りはガスってくると方向が全く分からなくなる。恥ずかしながら私も何度か迷っている。こんな時は面倒がらずに地図とコンパスで方向を確認したい。梅花皮小屋は水洗トイレの片方の調子が悪いため使用禁止としてある。水場はOK。7月からは関氏が管理人として常駐をすることとなっている。なおダイグラ尾根取り付きの吊橋はまだ修理されておらず、渡ることはできない。