登山者情報561号

【2001年7月21日/ダイグラ尾根/山行報告】

飯豊の情報ありがとうございました。いろいろ検討してダイグラ尾根を登るのはやめ、丸森尾根から登り、杁差岳をピストンして、門内小屋泊まり、翌日は大日岳をピストンして本山小屋泊まり、下山にダイグラ尾根を使いました。暑さ対策を充分にして、早朝出発 したので、なんとか昼前には下山できました。途中私たち親子を追い抜いて行っ た男性が宝珠山から少し進んだ1,650m付近のなんでもない草付きの道を踏み 外して滑落、前後して歩いていた4人連れのパーテイに救出される現場に遭遇、 休場の峰からは暑さでもうろうとした男性と前後して歩いていて、落石を受けそうになり、なんとか安全にと胃が痛くなる思いで下りました。 飯豊の山々は本当に手強く、でも私たちのような軟弱な親子をしっかりと受け止めてくれました。夕方家に帰り、家族を夕食を共にしながら、充実感に浸ってい ます。とりあえず報告まで

【2001年7月20〜21日/朝日鉱泉〜鳥原山〜大朝日岳/山田亘調査】

7/20:09:25朝日鉱泉発→11:48水場→13:41鳥原山展望台→15:49小朝日岳→16:18鞍部→17:11銀玉水幕営
7/21:04:08発→04:38大朝日小屋→04:57山頂→07:33小朝日岳→09:06鳥原山展望台→12:54朝日鉱泉着
前日の仕事が押して予定より3時間遅れ朝日鉱泉から入った。時間が遅いのと、駐車車両の多さに小屋はあてにならないと思い、急遽テント本体とポールをザックに着けた。しっかりした吊り橋を渡り水場で喉を潤したあと、のろのろペースでジグザグに切られた道形をしばらく登る。途中、下山者から銀玉水が大丈夫との情報を得る。やがて尾根に出、姫小松とブナの混じった道を緊張感なく歩くと金山沢の水場に出た。時間を見て大分遅いことに気づき、14:00鳥原山16:00小朝日岳18:00大朝日岳を目安とした。山腹をへつるようにつけられた道を辿ると木道が現れ、湿原の中鳥原山分岐の標識を過ぎた。鳥原山展望台で降りてきた人と話す。小朝日の前後がきついとの情報を得る。なんとか16:00前に小朝日岳に着く。ここに鳥原小屋の管理の人がいて、大朝日は今夜は小屋も天場も一杯との情報を得る。ここから小屋のテン場までは目で見てもかな
りある。とにかく下って鞍部を通過しやっと稜線歩きを楽しむ雰囲気になる。しかし銀玉水まで来ると何グループかが留まり、上の小屋と天場はすでに一杯でここに張ろうという話をしていた。自分も、色々考えて幕営することにした。銀玉水の水はウマく、電波の状況も安定していて、メールの送受信や簡単なアップも容易に出来た。
翌日は04:00過ぎに出た。大朝日小屋までくると確かにテン場は一杯で変な場所にも張られていた。銀玉水は幕営禁止であるが、この日は許されただろうかと思った。山頂近くではおわりかけではあったがヒナウスユキソウが沢山見られた。中には良い物もあり、ダメだろうと思っていただけに嬉しかった。山頂はガスっていたが、人も少なく自分好みのフンイキであった。ここでとった朝食は本当にうまかった。当初、復路に中ツル尾根なども考えていたが、右くるぶしに不安があり急な下りは避けたいのと、この山域の旨味について感じるところがあり、往復コースをとることにした(テントを回収していなかったので往復しかなかったのだが・・・)。銀玉水に戻り、テントを回収して歩き出した。小朝日岳への登りはきつかったがダケカンバ?が慰めてくれた。鳥原山への道では昨日の管理の人達がいて道の手直しをする雰囲気のようだった。鳥原山から先は登りのとき面白くないと思ったが、下りでは足に優しくよいコースだと思った。朝日鉱泉近くの水場で頭に水をぶっかけ、水を補給し、朝日鉱泉から1キロ下ったところで、楽しみにしていたペヤングヌードルを作って食べた。芋川温泉(150円)で汗を流し、小国の菊一でみそラーメンを食べて新潟へゆっくり帰った。
自分は大朝日岳に登れば朝日連峰の良さがわかると思っていたが、違った。今回のコースはまんじゅうのアンコだけを食べるようなものだと思っていたが、旨味を感じたのは小朝日から先だった。そして旨味の多くは以東岳から大朝日の間にあるように感じた。次回は日程を4日とって大鳥池から古寺鉱泉まで歩いてみたい。登山道は、大変整備されていたが、一部整備しすぎのような気もした。たまたま道刈をしていたがいい花も切られていた。とはいえ整備に対する努力には感謝したい。木道の工作精度はおそろしく正確であった。自分は、今回銀玉水に泊まったが反省している。今回のザックはKARIMMARのRIDGE40Lだったが、大変よかった。食糧と調理器具を簡素化したが、テント本体とポール、水2L、PC、パン6個、シュラフ、缶詰3個、着替え1揃え、雨具、電子機器消耗品、行動食などをしっかり収納し、ゆとりもあった。ザックの中敷きが取り出せエアマット代わりになる工夫には感心し、試してみたらサイズは小さかったが有効であった。

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