登山者情報637号

【2002年06月22〜23日/大日杉〜飯豊山/舟山良一調査】

今回の山行きメンバーは、立川君と友達の林太郎君と私(舟山)の3人パーティである。前日、3人で登山口の大日杉小屋に一泊し、天気祭りで酒をあおり12頃就寝した(私は、途中タ"ウン?)。当日は朝から大雨降りで決行が危ぶまれたが誰も止めると口に出さなかった。
朝食を摂り9時に山頂を目指し出発した。ざんげ坂を通過した頃、前夜の疲れか私の身体に変調が起きてきた。林太郎君は地蔵岳をピストンする予定であるため、荷物が少ないことに気づいた私は、若いからとか次回の練習のためとか理屈をこね、ザックの交換に成功した。長之助清水着10時、清水を飲んだら体調も回復したので、再びザックを交換し地蔵岳を目指した。御田で、立川君と林太郎君に由来を説明し記念撮影を行っていると、雨が本降りとなってきたので合羽を着る。滝切合着11時30分、鍋越山への登山道は笹に覆われていた (廃道となっている)。中年の単独行者が、私達を追い越して行った。地蔵岳着12時、雨とガスで飯豊本山の姿は見えない。昼食を軽くとり、林太郎君から旅の安全と二人の健康を願いお見送りいただき12:30分に地蔵岳を出発した。
地蔵直下の水場は雪渓の中である。更に進むと、ヒメサユリの群舞が出迎えてくれた。見事なヒメサユリである。花盛りで八つの花をつけたヒメサユリもあった。目洗清水着13:30分、水場は雪渓で覆われ使用できない。御坪着14:00ダケカンバと記念撮影をする。御沢の分技着14:30雪渓コースがガスっていたので、尾根を登る。途中、3人連れの中高年の登山者を追い越す。切合小屋手前、3個所の沢が雪渓で覆われておりトラバースとなる、30度以上の傾斜でありガスっていて下が見えない。滑落したら何処まで落ちるか検討もつかない。私はピッケルを持参していたので難なく通過、立川君はストック2本で通過した。
切合小屋着3:00小屋に入ると先着が24〜25人いた。水場は小屋の後ろの湧水が利用できる。各自水筒に水を満タンにする。ここで決断を余儀なくされた。身体はびしょぬれ、外は雨とガスと風の世界。天候が悪く殆どの登山者は、ここで一泊し明日の天候次第で山頂をピストンする様子である。立川君がこの小屋と山頂小屋のどちらが新しいか聞いてきた。もちろん山頂の小屋。この天候では山頂小屋には確実に誰もいないだろう。ここより遥かに良い環境で酒のみが出きることが脳裏に浮かぶ。山頂までの時間は、2時間15分。立川君が山頂まで行こうと言う。外は暗く、雨とガスで先が見えない。しかし、楽しみの酒盛りが待っている。お互いに体力は十分にあった。時間もある。切合小屋発3:20分。草履塚までの登山道は、大雪渓に覆われていた。ガスって草履塚は見えない。ひたすら雪渓を登る。途中ガスで方向を見失いながらも草履塚着4;10分。山頂は更に雨と風が強くなる。飯豊本山は相変わらずガスって見えない。姥権現様に挨拶し通過する。更にガスと風と雨の御秘所岩稜を通過。4:30分。御前坂そして一ノ王子の赤ペンキをたよりに急登する。ここまでくれば山頂は近い。更に風が強くなる。ガスにうっすらと山頂小屋が現れ、気持ちがはやる。
山頂小屋着5:10分。小屋の中には、先着2名がいた。直ぐに濡れた体を拭き着替え食事の準備にかかる。山頂の水場は雪渓で利用できないが、切合小屋の湧水を満タンにしてきたので問題なし。早速、立川君と今日の日に感謝し乾杯する。今夜はゆっくり飲めるぞ。翌明日は、飯豊本山に登頂し、大日杉に下山した。