登山者情報648号(投稿)

【2002年07月21〜23日/足ノ松尾根〜オンベ松尾根/片岡聡調査】

7月21日(足の松尾根〜頼母木小屋)
東京を午前8時頃の上越新幹線で新潟まで行き村上行きに乗り換え中条駅下車。タクシーで胎内小屋へ。その日のうちに頼母木小屋へ。悪天候のためテント設営をあきらめ小屋どまり。足の松尾根のエアリア記載の水場は登山道の引き込み口ではくめない状態。頼母木小屋は水がとれるが出たり出なかったり不安定。
7月22日(頼母木小屋〜御西テン場)
今年はニッコウキスゲが全山行にわたり多かった。梅花皮小屋の水場はいつもながらすばらしい。御手洗の池〜御西の間、結構雪上を歩くが明確な跡がついておりこの時期なら初めての人でも迷うことはないと思う。天狗の庭のルートが主稜線に変わっていた。関係者の方々のご努力に思いをいたす。
7月23日(御西テン場〜実川口下山)
大日岳までは道は問題なし。西大日の三角点まで往復する。今年は南側の大雪田がまだ大きくて融雪水がとりにくく、北側の融雪水を使う。西大日方面は山なれたひとしかいかない方がいい。10年前に比べ道が藪化しているところが多い。大日岳から牛が首までの草地のまき道は道を知っている人なら何の問題もないのだが、あいかわらず直下の残雪にルートでない踏跡があり、特にガスのときは迷う危険あり。牛が首から早川の突き上げまでは10年前の胎内尾根程度の藪の深さだ。ただ狭い稜線上の道だし踏跡はしっかりしているのでなれた人には問題がない。今年は早川の突き上げに残雪があり水がとれた。早川の突き上げ〜月心は藪ではないのだが、傾斜が急なので道が荒れているところが多く晴れると日射も強いので登りも下りもきつい。月心は少なくても私の経験では枯れたのをみたことがない。月心〜アシ沢までは快適なブナ林の道。一部地形図のとなりの尾根にわたる登山道は現在はロープがはって通行禁止。そのまま同じ尾根をアシ沢までくだる。2〜3年前きたときは渡渉したが、今回は鉄パイプと板でできた橋があり、安全に渡れた。アシ沢を渉るとすぐ車道。箱の沢付近の急斜面の道は最近は通ったことがなく、いつも懐中電灯をつけてトンネルを通る。ほとんどの人がトンネルを利用すると思われるが、通過は自己責任で行わなければならないのだと思う。実川集落のゲートから1キロくらい進んだところで土砂崩れがありここで車は通れない。タクシーもここまでだった。崩壊した土砂をよじのぼり進む。実川集落では重要文化材・五十嵐家邸宅に人がいれば電話をかりられる。

PS 鹿瀬町より、上記のコースは実川・湯ノ島間で土砂崩れのため通行しないようにとの情報が入りました(井上)