登山者情報675号

【2002年11月23日〜24日/祝瓶山/斎藤弥輔調査】
11/22 コマーシャルで福島市に行った帰りに、米沢市付近から大朝日岳と祝瓶山が真白に輝いて見えた。カーラジオの天気予報を聞くと明日は快晴になるとのことである。「よし、明日は祝瓶山に登ろう」と決め、夕食後おにぎりを握ってもらいパッキングをした。
11/23 5時30分起床、着替えをして6時自宅を出発6時40分大石橋の駐車場に到着したが、ここまでの林道は雪があって車の腹がガリガリと擦って私の車ではやっとであった。HZUから無線が入った。内容は「川を渉る時に足を滑らせ頭から川の中に突っ込んで衣類を濡らしたらしく、立ち止まると凍傷になりそうだ」と言うことであった。6時50分大石橋を出発、積雪は20cm位あるが冷え込みが強く抜からないので朝焼けの大朝日岳を見ながら快調に進むと対岸で猿の群れが騒いでいた。7時05分祝瓶山の分岐を通過し上りになるが、尾根は雪が少なく7時35分鈴出の水場を通過し、8時10分鞍部に到着する。角楢小屋から無線が入ってくる。「HZUが小屋に到着して濡れた衣類を乾燥させながらアルコールチャージに入っていて管理人の初男さんや山口さん高田さんと飲んでいるので祝瓶山を中止して降りてきて一緒に飲もうと言う事であるが、私には好天気の恵まれた祝瓶の方が誘惑が強かった。
9時45分一の戸着、鞍部からここまでは積雪が1m位あり、所々で腰までもぬかり足をとられ苦戦しながらの登りであった。強い冷え込みで途中の積雪が堅雪で大丈夫と早合点して途中の木にカンジキをぶら下げてきてしまったのである。これが今回の一つ目の失敗談で、もう一つはデジカメを持ってきて写そうと思ったが電池切れで撮影不能登山報告に写真を載せることが出来ません。(すみません)
一の戸の岩場は風で雪がなく、絶好の見晴らしであった。ここでLFCに握ってもらったおにぎりで朝食をとり、三脚に愛用のカメラをセットし写真撮影に没頭し、ODDとLFCに無線で話していると角楢小屋から一報が入った小屋の中では「もうかなりのトラ?状態に陥り盛り上がっている様子であった。
10時10分休憩をやめ最後の登りに取り付くがここからが素晴らしい眺めであった。ドウタンの木に着いた霧氷が朝日で輝き、また山頂までの曲線を描いている雪屁もまた朝日に照らされ輝いてその向こうに飯豊連峰の山々が見えている。これより上は雪も固くピッケルを使いキックステップ登り10時50分祝瓶山山頂に到着した。
山頂は風が少しあって、汗をかいて登って来たので寒くならないうちにカッパを着込んで記念写真を撮り、360°のパノラマを無線でODDとLFCに報告する。北に朝日連峰の山々、東に蔵王の山々、東南の方向には吾妻連峰とその後ろに磐梯山が見え、南には飯豊連峰が、眼下には木地山ダム湖が雲ひとつなく見えている。満足感一杯になり、カメラのカウンターばかりが進みフイルムを交換して撮りまくる。11時30分下山を開始、11時45分一の戸着、ここで又、写真撮影をして、カッパを脱ぎ肌着一枚になり下り始める。12時45分鈴出の水場通過し13時祝瓶の分岐に到着した。予定であれば大石橋の方向に進み帰宅するのであるが、角楢小屋からの誘い?に乗ってしまい自宅には途中で無線で角楢小屋に泊まって酒飲みをする事を連絡済みなのである。
13時35分角楢小屋に到着する。その後はムジナ取りがムジナになってしまい、角楢小屋泊という結果になった事は言うまでもない。
11/24 6時起床、パッキングと小屋の掃除をして6時50分角楢小屋を出発し7時40分大石橋に到着8時自宅に無事帰宅した。