【2003年02月22-23日/山形県指導員会研修会/井上邦彦調査】
ザック搬送長野方式小国Uを紹介します | |
セルフレスキューは、その場にあるものを最大限に活用しますが、できれば次のような条件を満足させるザックが良いと思います。 | |
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雨蓋の背面側にストラップが付いて雨蓋を上に押し上げることができるものが良い。理由は、ダブルザックに使用しやすい。ことと、背負い部分に固定箇所が確保できるからである。 固定箇所として使用するので、サイドベルトは是非欲しい。 |
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固定箇所として使用するので、ピッケルホルダーは必ず2箇所欲しい。 |
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最初にサイドベルト、雨蓋を最短にしてザックを平坦にする。 |
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カッパの裾の両端を各々ピッケルホルダーに結ぶ。 |
カッパズボンのチャックを全て閉めて一体化する。 ベルト芯の両端に、小枝や小石を入れ、クローブヒッチで紐を固定する。 |
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タオルを使用する時はやや短めなので、斜めに折り長方形を作って使用する。 三角巾やバンダナがあれば、タオルより更に良い。 |
あらかじめ遭難者の両太腿にタオルを巻いておく。この時、大腿部の下部に結び目が当たらないように、またできるだけ接触面積を大きくすることがポイント。 | |
遭難者の腹部にザックを当て、カッパをオシメのように当て、カッパの両袖を各々上のサイドバンドに結ぶ。 | |
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大腿部のタオルを下のサイドバンドに結ぶ。 | |
カッパズボンの両裾を各々にザックの雨蓋のバンドに結ぶ。 さらにズボン芯から伸びている紐も雨蓋のバンドに結ぶ。 |
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先ほどのタオルはこのように結ばれている。 |
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大柄な遭難者を担ぐ時や、狭い山道では遭難者の足が岩に触れないように高い位置にセットする。 その場合は、下のサイドバンドは使用しないで、タオルに紐を付け、上のサイドバンドに結んで高さを調節する。 |
背負った状態で、各部分の長さを調節する。 | |
背負い心地と背負われ心地はいかがでしょうか。 | |
背負いの交換は空中で行います。 | |
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あらかじめ背負い搬送を前提としたザックも市販されました。 団体登山では活用価値があると思います。 |