【2003年05月05日/中ツル尾根〜大朝日岳〜白滝/井上邦彦調査】
04:55白鷹町発、05:14:19.5km朝日自然観との分岐、05:31:28.6km白滝分岐(バス停)、05:37:30.1km白滝登山口駐車場(自転車を下ろす)、05:41:31.6km白滝分岐、05:52:36.4km朝日鉱泉駐車場。
着替えをして、06:03歩きだす。朝日鉱泉から正面に大朝日岳を仰ぐ。踏み板の間引かれた吊り橋を渡り、06:12柄杓の置かれた水場で水筒に水を満たす。このコースは沢沿いに進むのでこの先も水場には不自由しない。06:14鳥原山への道を右に分ける。06:18-25旧鉱泉跡に御影森山への道を左に分ける。御影森山に向う吊り橋が見える。タムシバ・エンゴサク・カタクリが咲いている。コースタイムを書いた標識から登山道は沢に下り、06:34吊り橋を渡り右岸に移る。枝沢に真新しい橋が架けられている。足場の悪い所も整備がなされている。06:52河岸段丘のブナ林を抜け、06:56橋を渡り左岸に移る。07:02川の左岸ぎりぎりを進む。ブナ林の小沢にも立派な橋が架けられている。イワウチワ・ショウジョウバカマ・スミレサイシンが咲いている。07:17枝沢の新しい橋を渡ると、金属の標柱に「出合」と書かれていた。07:21幕営跡地を過ぎ、07:24足場板の外された吊り橋を1本吊り橋の要領で渡るが、手すりのワイヤーが緩いのでバランスを崩しやすい。
07:26-43尾根の取り付きで腹ごしらえとする。高度計を700mにセットする。急なブナの尾根は昨年の落葉が積もり(ブナの葉は腐食しにくい)、底の磨り減った軽登山靴は滑る。ストックを持参しなかったことが悔やまれる。08:12:940m雪が出てくる。風がなくブヨ(小さな虫)がまとわりつく。何度か夏道と雪道を歩き、08:19:985m小峰を越えると夏道は殆どなくなる。新緑の限界である。GZKと無線が繋がる。08:22-26日焼け止めクリームを塗る。大朝日小屋から下山を開始したUWSに無線が繋がる。ピッケルをザックから外す。1,040mから上の山が見えた。08:43:1,090m鞍部を通過する。1,165m峰から夏道となり、大朝日岳が見えた。僅かな雪道を2箇所する。カタクリ・マンサク・タムシバ・イワウチワが咲いている。
09:05-21:1,250m体調が悪く食欲がわかない。本格的に雪道となる。近くで「コツコツ、コツコツ」と枯れ木を叩くような音がする。ケラとはリズムが違い、遅くて大きい。何箇所か僅かに夏道。09:38:1,380m峰に出ると正面に大朝日岳が覆い被さってきた。ここから夏道となり、09:42森林限界となる。鞍部に下って雪道を進むが、亀裂があり何回かルートを右に巻く。雪道と夏道が交互になる。09:54-10:01、1,460m食事を取る。夏道を辿ると、10:07飯豊連峰が薄く望めた。10:36、1,700mようやく山頂が見える。雪を取り10:49ビールを冷やしながら登る。山頂直下で残雪を越えると山頂となる。
11:04-11:44大朝日岳山頂、高度計を1,890から1,870mに合わせる。山頂にはブヨの大群が待ち構えていた。ラーメンを煮て、居合わせた村上市の佐藤さんにカメラのシャッターを押していただく。11:51大朝日小屋通過、水洗トイレは使用可能となっていた。1,740mから1,630mの間、雪で覆われている。残雪の最下部に銀玉水の標柱が頭だけ露出している。1,580mから下、3箇所で残雪を踏み、12:23熊越え(最低鞍部)を通過、登りにかかると道が二つに分かれる。左の道を登ると、12:26先ほどの道が合流し、古寺山へトラバース道の分岐であり、2本の標柱が立っている。
12:45-54、1,650m小朝日岳山頂、電話可能。見下ろすと一面の雪が着いているが始めは夏道を下る。1,610mロープが設置してあった。1,565mに雪、1540mにも雪、1,530mからは殆どが雪の上となる。1,490m夏道が崩壊していた。1,415m付近のみ夏道で、13:40-55展望台、単独登山者と会う、今日会ったのは2人だけである。ピークに立って見下ろすと、広い雪原は雪で覆われていた。白滝登山道は始めてである。地図と磁石で全体の地形と登山道の位置を確認する。14:10鳥原小屋のある高台には雪がない、トイレも使用可能、小屋の南南西の沢に数m雪を掘った水場を確認する。湿原にある分岐の標識が2本頭を出している。
ピークで見当をつけていた方向に進むと、木道が出ている。1,340mから下りになるが、すぐに雪道となる。磁石で方向を特定する。1,266m峰まで下り、下部を見下ろすといきなり下っている。若干戻り、林の手前から南に下る。14:35登山道が僅かに露出しているのを見つける。地図と磁石と高度計を睨みながら下る。1,200m、1,015mに夏道を確認。このコースを使用した登山者は夏道を無視してコースを取っているが、私はコース調査なので、忠実に登山道を辿る。14:53、1,000mから新緑となり夏道が出ているが、雪が融けたばかりの急斜面ジグザクグ登山道は道形がはっきりしない。880mに台地があり、15:04、860m沢に出る。滑らないように慎重に渡る。トラバースして15:07、640m小沢の袂の岩に「山の神」と彫られていた。15:14-22、730m林中の小沢辺で食事、エンレイソウやスミレサイシンが咲いている。ここでピッケルをザックに着ける。15:28立派な橋を渡り、右岸に移り、川沿いに下るが、所々崩れている。15:36橋を渡り左岸に移る。エンゴサクが咲いている。敷板のない赤い橋を渡ると車道になり、15:38駐車場に到着する。自転車に乗り、15:46白滝のバス停、16:17朝日鉱泉駐車場着。
朝日鉱泉から大朝日岳 | 本流を渡る |
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鳥原山分岐 | 御影森山分岐 |
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朝日川を渡り右岸に移る | 登山道は大幅に整備されていた |
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工事中の所もあった | 朝日川左岸に移る |
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左岸川沿いの登山道 | 枝沢の橋も立派だ |
金属の標柱 | 正面が中ツル尾根 |
標識 | 手摺のワイヤーが緩くバランスが難しい |
小朝日岳と鳥原山 | |
御影森山 | |
上方を仰ぐ | 登ってきた尾根を見下ろす |
森林限界から大朝日岳 | 本物の山頂が見えた |
小朝日岳から鳥原山 | 山頂直下にて |
大朝日岳から主稜南を見下ろす | 大朝日岳山頂の筆者 |
大朝日岳から主稜北方を眺める | |
祝瓶山遠望 | |
大朝日小屋 | 奥の院 |
小朝日岳を見下ろす | 熊越えから登ると古寺山への分岐 |
小朝日岳から大朝日岳と主稜線 | |
小朝日岳山頂 | 鳥原山を見下ろす |
鳥原山 | |
小朝日岳を振り返る | 鳥原山 |
熊の足跡 ピッケルのブレードとピックの長さは28cm | |
大朝日岳と小朝日岳 | |
大朝日岳と小朝日岳 | 鳥原山展望台 |
鳥原山の湿原は一面の雪原 | |
小屋前から湿原の様子 | 鳥原小屋 |
白滝方面から鳥原山を振り返る | |
一部木道が出ていた | 1,255m峰を見下ろす |
夏道は雪に埋もれている | 急な斜面を見上げる |
標高1,000mから夏道、ブナが萌える | 新緑の山 |
小沢を慎重に渡る | 山ノ神 |
エンレイソウ | スミレサイシン |
白目沢を渡る | 車道直前の吊橋 |
白滝登山口 | |
朝日鉱泉の駐車場 | 白滝と朝日鉱泉の分岐 |