【2003年06月07日/石転ビ沢〜梶川尾根/井上邦彦調査】
同行予定者が体調を崩し、ECBと二人で登ることになった。前日の夕方、小国町民体育館のボードでフリクラの基礎練習を行う。翌早朝に天狗平に向った。登山道に入ると、オオバユキザサ・タムシバが咲いている。地竹沢から雪渓に出るが、本流は穴が開いているので、すぐに地竹原の夏道に上がる。近大慰霊碑の脇を通ると、サンカヨウ・キクザキイチリンソウ・ニリンソウ・オオバキスミレが咲いている。梶川出合を過ぎると、本流の穴が大きくなっている。左岸の大岩の岸寄りは雪の状態が良くない、大岩の左脇を恐る恐る通過する。
石転ビノ出合で始めての休憩を取る。当てにしていた水場が涸れていたので、水梨の食事となった。ホン石転ビ沢にはたっぷりと雪渓が残っている。左岸の水場で喉を潤す。LFDと無線が通じる。今日は沖庭小学校の引率で石転ビノ出合往復とのこと、雪渓の状況を送る。この付近から傾斜が増してくる。雪崩跡の凹凸とゴミを利用して登る。
北股沢出合雪原の尾根末端で休憩、ECBがアイゼンを着用する。中ノ島(草付き)が露出している。
草付キノ台地下部の岩が大きく露出している。トレースが残っていたのでキックステップも殆どなく登る。ここで今朝三条市から来たという2名に追い越される。下を覗くと登山者がどんどん増えてきている。
治二清水を汲みに行くと水が出ていない。さらに20m程進むと、ホースの末端から勢い良く水が出ていたが、これは水洗トイレ用である。旧源泉の貯水槽が空になっていたので、新源泉を確認。貯水箱から伸びるホースのパッキンが機能していない。管理棟に戻り修理用具を持って再び新源泉、掃除と応急処置をして、治二清水の水を確保した。
食事をして、北股岳に登る、途中には雪が残っているのでピッケルを抜く。新潟大学の2名が地質調査をしていた。山頂で展望を楽しむ。亮平ノ池と天狗岳の間には残雪が多く残っていた。
【以下記録帳より】
1,720m-1,750m中ノ島、1,810m-岩、1,875m小屋-ハタザオ・シラネアオイ・ミヤマキンバイ・ハクサンイチゲ・オヤマノエンドウ・カタバミ・ハクサンコザクラ、1,960m-2,015m雪、北股岳(2,025m)、ミツバオウレン・ミネザクラ・イワカガミ、門内小屋、カラシナ・ハタザオ・シラネアオイ、扇ノ地紙1,889m広場は雪で覆われ標識は露出していない、1,850mに融雪水、ショウジョウバカマ・バイカオウレン・ミツバオウレン、1,820m-1,800m雪、ケルンで食事、ハクサンイチデとミヤマキンバイが終わりかけ、イワカガミ・シラネアオイ、鞍部に雪、ミツバオウレン・ムシカリ・シキミ?・イワイチョウ、梶川峰、三角点(1,692m)、1,650m-1,600m雪、ショウジョウバカマ・ムシカリ・ノウゴウイチゴ、1,455m-1,460m雪、五郎清水は雪に覆われ標識は露出していないテント1張分のスペース、1,370m-1,355m雪、カタクリ・オオバキスミレ・キクザキイチリンソウ・ムシカリ・シラネアオイ、1,310m-1,300m雪、1,255m-1,170m雪、タムシバ・オオイワカガミ、1、150m細く雪、マンサク・イワウチワ・ムラサキヤシオ、滝見場1,145mは雪で展望地のみ夏道、ヤマツツジ、除木始まる、オオイワカガミ、1,020m除木、湯沢峰1,021m、ガクウラジロヨウラク・サラサドウダン、860窪地に雪。
【通過時刻】
天狗平04:10→砂防ダム04:35→うまい水04:53→地竹沢05:04→梶川出合05:18→05:40石転ビノ出合05:59→06:39ホン石転ビ沢出合06:45→07:15北股沢出合07:31→08:03梅花皮小屋09:12→09:33北股岳09:38→門内小屋10:12→扇ノ地紙10:30→10:49ケルン10:53→梶川峰11:02→11:25五郎清水11:32→滝見場11:49→12:34湯沢峰12:34→13:40天狗平
地竹原で雪渓に上がる | 梶川 |
穴が開きルート選択に迷う | 石転ビ沢全景 |
石転ビノ出合下流の大岩も出てきた | |
石転ビノ出合にて | |
ホン石転ビ沢対岸から上部を仰ぐ | 石転ビ沢を登るECB |
ホン石転ビ沢 | |
黙々と登るECB | 石転ビノ出合を見下ろす |
北股沢出合 | |
北股沢出合から中ノ島 | 今にも滑り出しそうな岩 |
梅花皮小屋に到着 | ハクサンイチゲと梅花皮小屋 |
水源から北股岳 | 大日岳を望む |
石転ビ沢最上部 | |
石転ビ沢を見下ろす | 亮平ノ池〜御西岳 |
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北股岳から南の主稜 | |
北股岳山頂にて ECBと筆者 | |
北股岳から北の主稜 | |
ハクサンイチゲと二ツ峰 | ミヤマキンバイと二ツ峰 |
ギルダ原にて | |
北股岳を振り返る | |
門内小屋 | 扇ノ地紙 |
扇ノ地紙から梶川尾根 | |
地神山と丸森尾根 | |
ミネザクラ | ケルンを目指す |
梶川峰にて | タムシバに包まれて |
石転ビ沢遠望 | 梶川峰を振り返る |
至る所に倒木が道を塞ぐ | 鋸で道整備 |
ECBが倒木を片付ける | サラサドウダン |
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湯沢峰からダイグラ尾根遠望 | |
ヤマツツジ | 今年始めてのヒメサユリ |
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