登山者情報721号

【2003年06月22日/御坪ヒメサユリ情報/木内茂雄】

梅雨の最中なのに快晴に恵まれ最高の景色が見られた。
大日杉小屋を朝5時に出発、ザンゲ坂から長之助清水へと向かう。途中ヤマツツジに慰められるだけで、終わったツバメオモトと、唯、白いギンリョウソウを見るだけであった。しかし、地蔵岳へと高度を稼いで行くとやがて白のイワカガミが見られるようになる。更に滝切合せを過ぎ地蔵岳頂上に近づくに従いイワハゼが見え隠れし、山頂直下ではお目当てのヒメサユリが爽やかなピンクで出迎えてくれた。そして、山頂周辺ではいつもの如くツマトリソウ、ハクサンチドリ、ミヤマキンポウゲ、が待っていてくれた。
山頂で飯豊本山とダイグラ尾根を横目で見て、御坪へ向かってと下る。下る途中、ミヤマキンポウゲ、シロバナクモマニガナ、ミヤマキンバイ、そしてちょっとした藪の中にシラネアオイを数多く咲いていた。この辺り、昨年はムラサキヤシオツツジを見かけたがまだのようである。
そして待望のヒメサユリ街道は時間の問題であった。昨年より1週間早いようだ。今回はデジカメを1台増やしたので2台で手当たり次第メチャ撮りをする。傍らにはハクサンチドリが多数咲いているのだが、ヒメサユリに圧倒されている。
目洗い清水周辺は雪が融けたばかりで何の気配も感じられない。直ぐ先、登山道を右に外れた広場横にはニッコウキスゲが10センチ以上に伸びていた。先に進むとやがてまたヒメサユリが迎えてくれる。しかし、まだ盛りでは無く、感じとしてあと1週間後くらいから盛りになりそうだ。御坪周辺も同様1週間後くらいが最盛期になりそうに思われる。
今回の収穫は快晴に恵まれたため、御坪の少し先で飯豊本山をバックにヒメサユリが撮れたことだ。写真でも良く判るが、何と入っても肉眼で見る景色は最高であり、私のか細い文才では表現出来ないのが残念だ。
今山行はここまでで、今来た道を引き返す。相変わらずの快晴で気温も高く、汗が目に入るのには閉口した。
タイム(あくまでも参考、写真を撮りながら時間をかけたり、地蔵岳からの下りはノンストップなので比較的早い)
大日杉小屋5:00〜5:13ザンゲ坂上〜5:32長之助清水〜5:38お田〜6:56地蔵岳7:10〜7:52目洗い清水〜8:20お坪9:40〜10:30地蔵岳〜11:33大日杉小屋
アマドコロ オオイワカガミ(白9
オオイワカガミ イワハゼ(アカモノ)
イワハゼ群生 ウラジロヨウラク
御坪より飯豊本山 サラサドウダン
ショウジョウバカマ シラネアオイ
シロバナタカネニガナ ツマトリソウ
ナナカマドと飯豊本山 ハクサンチドリ
ヒメサユリ 4枚
ヒメサユリと飯豊本山 マイヅルソウ
ミツバオウレン ミヤマキンバイ
ミヤマキンポウゲ(地蔵岳山頂にて) ヤマツツジ
ヒメサユリ ユキザサ