登山者情報724号

【2003年06月28日/梅花皮沢捜索/井上邦彦調査】

あいにくの雨の中、捜索のため梅花皮沢に入渓する。09:05砂防ダムから歩き始める。09:27-30うまい水で休憩する。何時もは登山道下から清水が湧いているのだが、涸れ沢に水が流れている。地竹沢から地竹原に上がる部分の残雪はすっかりなくなった。近大慰霊碑を通過し、09:45雪渓に上がる。滝沢出合で右に曲がると、梶川出合崩壊地の水音が響いてくる。大きく広がった崩壊地の中を濁流が流れている。崩壊地の脇を慎重に通る。崖上から根こそぎ木が落ちて、雪渓の途中に引っ掛かっている。落ちてきたばかりらしく、崖から雪渓上に水が流れている。
梶川出合から右に曲がると梶川出合上の崩壊地であり、周囲には雪がなくなり、濁流が轟音を響かせている。岩の間から探すが、水が濁っているため確認は難しい。大岩の河床から上に上がる部分は雪が少なくなり、安全になった。途中から雪渓に入り、新しい穴を覗き、事故現場で集結する。穴を覗いているうちに隊員の1名が滑って濁流に落ちて姿が見えなくなる。一瞬緊張が走ったが、本人は何食わぬ顔で、岸に這い上がってきた。
その後、私と政信が左岸に移り、捜索をしていると、GZKの無線が入り、丸森尾根で事故が発生したとのこと。梶川出合まで捜索して降る。ここで、私と政信が先行して丸森尾根に直行することにした。私は昼まで下山する予定だったので、QVHとQKGからお握りを分けてもらう。残りのメンバーはさらに捜索を続けながら、下山して丸森尾根に向かった。

うまい水で休憩 地竹原の雪渓末端を望む
地竹沢の雪はすっかり消えた 梶川出合下の崩壊が進んだ
梶川出合下の崩壊地を慎重に通る
梶川出合下の崩壊地
梶川出合下の崩壊地を見下ろす
梶川出合上の崩壊地上部
夏道に上がるポイントの状況が良くなった
新しい崩壊地から事故現場 捜索するQVH
新しい崩壊地を右岸から望む
事故現場付近の状況