登山者情報737号

【2003年07月26〜27日日/石転ビ沢〜梶川尾根/齋藤弥輔調査】

 7/26
7:00メンバーが飯豊山荘に集合、昨夜からの雨は小降りながら続いている。途中まで私の取材の随行者二名と我々パーティは早朝から登山指導の為に来ている顧問や警察官の見送りを受けながら出発する。
 雨の温身平をのんびりと歩き始め第四砂防堰堤で朝食をとっていると、同会員のKZMとその仲間のK..TさんR.Tさんが追い抜いていった。砂防ダム上流のブナ林が終わる付近で取材の二人には帰ってもらい少し先に進むと目の前になんとブナの木にキノコが真白にへばりついていた(小国地区ではワカイと言う)ので採取、うまい水、梶川出合と休憩しながら進むが雨は止んではくれず霧雨状態である。そのうち出発時に一番元気の良かったY.Hさんが足に痙攣が襲いたびたびの休憩を繰り返しどうにか門内出合まで頑張ってもらったがこの状態では梅花皮小屋まで登る事は無理と判断し、昨日小屋泊して石転び沢を下山してきたPWDのパーティにY.Hさんの下山の同行をお願いし、帰っていただいた。我々は先に登っているNOOの一行の食糧も背負っているので自分とSLのT.Tさん、S.Wさん、登山初心者のT.Sさんの四人で小屋を目指して雪渓を登っていった。
 雪渓の状態とこのコースの状態は登山情報736号のPWDさんと同じなので省略する。
 やはり、初心者のT.Sさんにはこの登りはきつく足の動きが鈍くなるが中の島のハクサンコザクラやミヤマキンポーゲの群落に励まされ16:30小屋に到着、ザックの中から今夜の御馳走の材料や飲み物を出して、先に当着している仲間の皆さんに手伝ってもらい調理して、晩餐会はいつものごとく盛り上がった。
27日
小屋の朝はいつもの様に4時頃からみんなが起きだす。天候の方はガスがかかりあまり良くないが、回復してくるようである。7時に朝食を取り、8時記念写真を撮り管理人のOTJ、とNOOさんの一行と別れ、北股岳に登りつくがこの時期は花の飯豊連峰の真っ盛りで稜線上は花々が咲き乱れている。 特にイイデリンドウやニッコウキスゲなどが目についたが秋の花のマツムシソウなども咲き始めていた。
吾郎清水で昼食、ここでは吾郎清水の冷たい水でそうめんを食べようとざるとネギを背負ってきたので早速調理して、石転びから引き返し奥川入りの民宿で我々を待っているY.Hさんに無線で呼び出してそうめんの食べる音をプレゼントし、帰ってからの焼き鳥を約束した。滝見場、湯沢峰で休憩しながら下るが飯豊山荘の屋根ガ見える頃からT.Sさんの膝が笑い出してきたが頑張って16:45分無事に下山した。
車で奥川入りの民宿に移動し、温泉に入り二日間の汗を流し約束していた焼き鳥をY.Hさんにご馳走になり帰宅した。ごちそうさまでした。
梶川のこのコースは完全な夏道であるが、2.3注意してきたことがある。それは登山道を離れて花畑の中にシートを敷き食事をとっている三人パーティと登山道の真中にウンチをしてティッシュやそのビニール袋を投げ捨てて行動食と見られる包装紙等の投げ捨てが見られた。ゴミ等は拾ってきたが、今、夏山シーズン中でたくさんの人が山を楽しむ為に登っている。1.2人の心無い行動で気分が悪くなる。このような事はしない。また見かけたら注意をしてこの花の綺麗な飯豊の山を守って楽しみたいと思う。
出発時のメンバー 花畑の草付キ(中ノ島)
梅花皮小屋にて ニッコウキスゲの咲く稜線