登山者情報755号

【2003年09月30日/蒜場山/井上邦彦調査】

概略:間もなく紅葉。
天候は芳しくない。加治川ダム公園のトイレで用を足し、駐車場に戻る。車の中で準備をしていると、激しい風雨。長靴を履きカッパを着て、08:32駐車場を出発する。高度計は300mにセット。加治川ダムの上を渡ると左手に登山者カード記載箱が設置されている。雨は小降りとなる。階段を上ると、登山口の立派な標柱が立っていた。登山道には偽木で階段状となっている。高度を稼いでいくと、登山道の真ん中に鉄路が残っていた。440mで尾根の右側を水平に進む。右下にコンクリート製の何かが見える。鉱山の名残だろう。500m松尾根となり上部が見える。簡単な岩稜がある。09:04から平坦で広い尾根となる。杉、ブナ、ナラの雑木林である。このコースの特徴は天然杉にある。尾根の左斜面を進む、530m右に行きやすい部分があるので注意。09:07、610mにも鉄路があった。気温は12℃。09:24、725mの小ピークに「独標734m」の看板がある。この小ピークには巻き道もある。突然ザックの中から電話の呼び出し音、仕事の話をしていると寒くなってきた。ブナとスギの混交林となり階段を登ると、09:47-53大きな杉の木があり、「岩岳930m」の標識が立っていた。気温9℃、正面に蒜場山を見ながら食事を取る。標識に従って左へ進むが、これで良いのか不安感を覚えるかもしれない。登山道は左に大きく巻くようにして下っていく。870mまで下るとブナ林となる。以前道作りをしていた時に仮小屋があった所である。この先、上り下りを繰り返しながら高度を上げていく。尾根には大きな天然杉が並び、飯豊連峰ではあまり味わえない雰囲気をかもし出している。
10:24鎖場を登りきると「烏帽子岩1,030m」の標識がある。やせ尾根が続き、1,080mからはブナ林となる。風の音が賑やかである。10:42-46食事。登山道は道刈りをしたばかり、まもなく始まる紅葉の時期に合せたかのようだ。10:57、1,250m騙しに上がる。11:06、「1,330m山伏峰」の標識がある。高度計は1,325mを指している。ここから下りとなる。ガスで見えない平坦な尾根筋を進むと、目の前に薄く山がみえた。11:16-24蒜場山々頂、1,363m、三角点の側に新しい標柱が立っている。7℃、食事を取るが寒い。膝バンドを締めて、早々に下山を始める。11:31山伏峰を通過する。岩稜の上は空の上を歩く感じだ。新潟東港が見えた。11:55烏帽子岩を通過、12:17-24「岩岳」の標識で、食事とする。
12:39独標を巻く。620mうっかりすると真っ直ぐ下りそうだが、ロープ誘導がされている。
13:05登山口でカードに記入しダムを渡る。13:10駐車場到着。

参考
自宅より71.5kmで俎倉山登山口、すぐ沢があり、トンネルが始まる。73.4km右岸へ移る。昔の鉱山軌道鉄橋が残っている。75.7kmダム駐車場に到着。

ダムを渡り左を向く 登山者カード記載箱
登山口から対岸の焼峰登山口 登山口から公園
登山口の標柱 鉱山施設の跡
鉄路の跡 トロッコ
焼峰 登山道を間違わないように
蒜場山が姿を現し始めた
「独標」の標識 独標への登り
独標の巻き道 岩岳が見えてきた
スギとブナの混交林 「岩岳」標識と蒜場山
標識と大杉 蒜場山を望む
岩岳から下る 鞍部のブナ林
岩岳を振り返る
登山道の天然杉 烏帽子岩
振り返る 烏帽子岩
烏帽子岩から蒜場山 烏帽子岩の鎖場
烏帽子岩山頂 烏帽子岩から蒜場山
烏帽子岩の下りは登山道が一部崩壊 烏帽子岩を振り返る
蒜場山
加治川ダムから岩岳へのルート全貌
鎖場 ブナが出てくる
刈り払われたばかりの登山道 快適な登山道
山伏峰 紅葉
振り返る 山伏峰の標識
紅葉 稜線の登山道
山頂が見えた 蒜場山々頂