登山者情報769号(投稿)

【2003年11月18日/風倉山/小林元一調査】

6.30自宅発。7.40、66.1k、305m、胎内治水ダム着。7.55、出発。堰堤の先を、右へ階段を登り、ダムを見下ろす展望台に出る。8.12、420m電波塔。その先、短いが急な下りの後、また登る。8.24、400m、倒木の三角アーチくぐり。8.45、530mダムの反対側斜面の展望が開ける尾根に出て左折。ひとしきり下ってから平坦な尾根歩き。9.10、660m枯れ松の休み場(仮名)。振り返ると、うっすらと新雪をかぶった飯豊連峰が素晴らしい。杁差岳の小屋がはっきり見え、鉾立〜門内、そして胎内尾根と、見飽きることがない。9.23、腰かけの松(仮名)。この先、尾根の北西側が垂直に崩れている、この崩れはまだ進みそう。9.15、750m足場の悪い草付の急登、ロープ場。この辺りからところどころ新雪が残っており、たまに動物(カモシカ?)の足跡がある。4日前にきた時はなかった。急登途中、大きなブナの踊り場、前方に高く聳える北峰が姿を見せる。10.02、北峰着。川合神奥宮の石碑と祠。展望メチャメチャによし。短いが怖いロープの急登を経て、10.13、931.4m中峰山頂着。風倉山神宮の石碑と祠。
さあ、ここからが本日の目的、期待を胸にナリバ方向への薮に入る(一応先人の踏み跡はある)。先ず急下り、途中で熊除けの鈴、次いで10.30、800m辺り、尾根の小さなピークの薮で地図(井上さんの監修したエアリア・飯豊山)を拾う。濡れているが、広げてタオルで拭くとなンともないようだ。*この持ち主はすぐに判明し、電話で聞いたところ、15日にナリバから風倉へ日帰りで縦走したと云う。
10.50、片刈り峰(仮名・西側だけ大きなブナ林、遠くからも良く見える特徴的な山頂のヘアスタイル)。ここからダムに向かって大きな尾根がある。890m、皮だけで頑張るぶな太郎。右下にブナ林の広場。10.57、ゾウさんのブナ(折れ曲がった幹がゾウが鼻を持ち上げたように見える)。少し手前から一段降りたところを歩いた方が楽。涅槃のブナ(大木が丸ごと1本平に横たわっている)。
11.15、820mから急下り。回りは前後左右ブナ林。11.24、790m、2m弱位の折れたブナの切り株、大分古いらしく、小さい白っぽいキノコがたくさんついている。先日(14日)の昼食の場所。残念、ここまで、先日なくしたストックを発見できなかった。11.29、780m鞍部。稜線左にくぼ地。11.40、820mのピーク、ちょっと手応えのある登り。再び行く手にV時のアップダウン。どうやらその先に見える尾根が第一発電所からナリバ〜二王子岳への尾根か?右に見えるのが、ガラク峰その左奥に二王子岳とすれば地図と合う。左眼下には林道脇に造成された広い敷地が見える。今の場所の目印は、尾根寄りに3m強位の折れたブナの切り株、風倉山頂から1:38。11.53〜12.52、790m、ここで昼食。
13.28、820m涅槃のブナ。登って850mゾウさんのブナ。13.39、皮だけのブナ。間もなく風倉が見えてくる。13.45、870m、見晴しの尾根。飯豊が美しい。13.51、薮の道脇の木の枝に、ヒモが引っ掛かってぶら下がっているストックを発見!!あった〜ッ、バンザ〜イ!(14日ザックの脇に止めて薮をこいでいる内に失くしたもの)14.21、中峰山頂。
北峰から下りはじめて直ぐ、スキー場方面への分岐、覗くと凄い急下り。15.00、710m腰かけの松。15.04、660m枯れ松の休み場。15.34、410m倒木の三角くぐり。15.40、380m電波塔への登り返し前の鞍部。15.45、420m電波塔。気がつくと傍らのキタゴヨウに小鳥が10羽位、ホオジロ?眼下にダム堰堤が見えてきた。既に明るいオレンジ色の街灯がともり水面に映えて美しい。デジカメバッテリーアウト、しつこく粘り撮影したが、手袋を忘れ、165段の階段を戻ったりして手間取る。16.20、305m駐車場着。

涅槃のブナ 杁差岳〜頼母木山
風倉山神宮 落葉の沢
土に還るブナ 待っていたストック
見渡す限りブナ 街灯の点灯したダム

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