登山者情報807号

【2004年05月02日/茂松山/井上邦彦調査】

早朝石転ビ沢を下山し、準備をして基督教独立学園高等学校(KDG)に向かった。午前中は読図とコンパスの使用方法を説明し、昼食後は生徒と一緒に、地図とコンパスを持って茂松山に向かった。
河原角公民館に車を置き、橋を渡ってフカゴエトノ沢に入った。放棄された田んぼを進むと歩道があったのでそのまま登る。杉植林地で歩道はなくなり、雪が出てきた。小さなピークで現在地を確認しようとしたが、よく分からない。茂松山の方向とは違っているので、沢を横切る。念のためGPSで現在地を確認する。湿地を進むと急斜面が聳えている。右手から巻くように尾根に取り付くと、刈り払った跡がある。急な斜面を登ったところで尾根の方向からほぼ正確な現在地を割り出すことができた。程なく510m峰の南で主尾根に出る。東斜面は一面蕨園である。樺沢対岸の蕨園で山焼きをしていた。ここからは蕨園の道を辿り、多少の藪を漕ぐと茂松山登山道になる。手入れはされていないが、生徒達にとっては何度も登っている道である。
767mの山頂は木々に囲まれているが、飯豊連峰と栂峰・朝日連峰が見えた。帰途は700mから一直線に西北西に伸びる尾根を下ることとした。勿論登山道などはない。時折コンパスで方向を確認しながら、ひたすら藪を漕ぐ。獣道を最後は急な尾根を下り、滝の車道に降り立った。

急な刈り払い跡を登る 茂松山を振り返る
藪を漕ぐ 急な尾根を下る
今回のルート