【2004年06月05-06日/梶川尾根〜梅花皮小屋〜丸森尾根/木内茂雄調査】
メンバ− JM7ODD,スティ−ブ、JO7AQL
タイム (6/5)飯豊山荘5:46〜6:23楢の木6:30〜7:15湯沢峰〜7:22鞍部7:35〜8:40滝見場〜8:54五郎清水〜9:30梶川峰〜9:45ケルン11:02〜11:30扇の地紙〜14:30
梅花皮小屋
(滝見場からのタイムは参考にならず)
(6/6)梅花皮小屋7:50〜8:20北股岳〜9:04門内岳〜10:20地神北峰10:50〜11:34丸森峰〜12:35夫婦清水12:55〜13:55飯豊山荘
(6/5)飯豊山荘の駐車場にかなりの登山客がいたが、シ−ズン盛りの様な満杯とははなっていない。天気は快晴ですでに気温も高いようだ。すぐに梶川尾根の急登に取り付く、ODDは相変わらず早いピッチで進んで行く。今回は珍しい取り合わせでアメリカ人のスティ−ブを交えた3人パ−テ−である、若いアメリカ人はオ−バ−ズボンみたいなものをはいていたが、間もなく暑くて短パンとズックに変えた。その間、傍らに有ったウラジロヨウラクを撮る。
私は何かペ−スが上がらず暑くて湯沢峰下の鞍部でシャツを脱ぎランニングシャツ一枚になる。しかし、この辺りより前の二人に遅れをとるようになる。滝見場近くでムシカリ、コブシ、イワウチワ、カタクリ、ヤマツツジ、ムラサキヤシオ、等を見るが写真を撮る程ではない。滝見場から梅花皮大滝を撮ろうと眺めたがまだ雪に埋まっていた。五郎清水辺りまでにキクザキイチゲ、オオバキスミレ、シラネアオイ、ミツバオウレン、ショウジョウバカマ等を見つける。五郎清水は雪に埋まっていて水は取れない。相変わらずのスロ−ペ−スで‘亀’より遅いのではないかと思いつつ、こんなことでは100才まで山に登れるのかという思いが脳裏をよぎる。なんとしても‘根性’の二文字、足を一歩一歩前に出す作業を繰り返すだけ。トットバの斜面はまだ雪だがアイゼンなしで登れる、現状ではここで雪解け水が取れる。
梶川峰に出て視界は稜線まで見えるが、前の二人は見えない。それから、ケルンまで行ってみるとハクサンイチゲのお花畑である、過去にこの光景を見た事がないのでかなりの枚数を撮る、更にその白い花に混ざってミヤマキンバイの大きな株がひときわ目立つ。スロ−ペ−スに加え、写真撮りでタイムは全く出鱈目で参考にならない。扇ノ地紙に着くと、かなりの時間を待ったODDが雪で冷やしたビ−ルを出してくれた、もっと早くから飲めば良かった。
さて此処からは門内小屋周辺のミヤマキンポウゲが素晴らしいと思っていたが、私の全く認識不足だったことに気づかされる。門内小屋からギルダが原まで行く道々至る所ハクサンイチゲとミヤマキンバイの素晴らしいお花畑である。今まで、この時期に来たことがなかったのでこれらの花がこんなに多く咲くとはゆめゆめ思わなかった。矢張り山は時期を変えて登らないと本当が判らないと思い知らされたのと、改めて飯豊連峰の奥深い素晴らしさと、まだまだ未知が数多く残っていると痛感した。
門内小屋周辺でミヤマタネツケバナを見るのも初めてそして稜線上でミネザクラが満開なのも初めて、そして更に驚いたのは梅花皮小屋周辺もハクサンイチゲとミヤマキンバイのお花畑でそこに少しだがハクサンコザクラが咲いて居た。そして、小屋の裏、即ち大日岳側の斜面に一面ミヤマタネツケバナが咲いていたことだ。珍しかったのはギルダが原手前でヒメイチゲを見つけた。
(6/6)
危ぶまれた天気も今日一日もちそうだ、小屋の掃除をしてトイレの水洗に水張りをしたので来週からは水洗も使用は可能となるだろう。
北股岳に登り始めるとオヤマノエンドウが咲いているのに気づき、早速写真を撮る。ギルダが原を過ぎてから一箇所下界で咲いているのと同じスミレが群れを成して咲いていた。後は、扇ノ地紙まで昨日と同じなので記す事も無いが繰り返してお花畑の素晴らしさに感嘆するのみである。そして、この好天気で門内小屋近くではチングルマが一輪咲いていたが、その脇には蕾みが開きかけていたのでこの後すぐに咲くだろう。
扇ノ地紙の標識は頭が出ているが梶川尾根方面に飯豊小屋と記されているを初めての人は飯豊山荘のことかなと一瞬迷うかもしれない。此処から丸森尾根までも相変わらずハクサンイチゲとミヤマキンバイのお花畑で二王子岳をバックに何枚も撮ったので良い写真の収穫であった。稜線上でシラネアオイも咲いていた。
地神北峰から丸森尾根に下るが直ぐに雪の斜面になる、この雪でビ−ルを冷やしこの素晴らしい山に堪能する。足下に一株バイカオウレンが咲いていた。
雪の斜面は一度途切れるが又現れる、晴れているので下の方に登山道が見えるので迷う事はないが、霧の時とか見通しの悪い時は左側の笹藪に沿ってトラバ−ス気味に降りて行くと笹藪に遮られる様に付き当たるので、この中央辺りに登山道が出ている。ここからは雪は無くなる、慣れている人で有ればアイゼン無しで下れるがピッケルか杖が有った方がバランスを保てて安全である。
丸森峰からは森林に入るが、間もなくツバメオモトの群生にカメラが活動する。その他、カタバミ、サンカヨウ、ムラサキヤシオ、マイヅルソウ、ムシカリ、ヤマツツジ、サラサドウダン、ウコンツギ、オオバキスミレ、シラネアオイ、イワカガミ、カタクリ、ノウゴウイチゴ、ナナカマド等の花を愉しんで夫婦清水に着く。水場は雪に埋まっているが融雪水がくめる。休憩しながら脇を見るとチゴユリがひっそりと咲いて居る。この後、下って行くに従い暑さとの闘いである。丸森尾根も梶川尾根も暑さには要注意である。せめてもの慰めは山荘まで後10分位の所にヒメサユリが一本だけ散ろうとしていた。
ウコンウツギ | オヤマノエンドウとミヤマキンバイ |
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カタバミ | サンカヨウ |
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ショウジョウバカマ | シラネアオイ |
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シラネアオイ | スミレ |
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チゴユリ | ミツバオウレン |
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ノウゴウイチゴ | バイカオウレン |
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ハクサンイチゲ群落 | ハクサンイチゲ |
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ハクサンイチゲとミヤマキンバイ | ハクサンイチゲと二王子岳 |
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地神北峰とハクサンイチゲ | ハクサンイチゲと門内岳 |
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ハクサンイチゲと杁差岳 | ハクサンイチゲと二王子岳 |
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ハクサンイチゲと二王子岳 | ハクサンイチゲと二王子岳 |
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ギルダ原にて | ハクサンイチゲ |
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ハクサンコザクラ | ヒメイチゲ |
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マイヅルソウ | ツバメオモト |
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ミネザクラ | ムラサキヤシオ |
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ミヤマキンバイ | ミヤマキンバイと二王子岳 |
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ムシカリ | アメリカ人のグリセード |
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ギルダ原から北股岳 | ミヤマキンバイ |
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大日岳 | ミヤマタネツケバナ |
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