登山者情報817号

【2004年06月05日/ダイグラ尾根〜石転ビ沢/井上邦彦調査】

駐車場には既に多くの車が止まっていた。05:04天狗平駐車場発。自転車で登山者を幾人も追い抜く。05:13-15温身平十字路に自転車をデポ。高度計を450mに設定する。砂利道をそのまま進むと、小国町で一番太いと言われる巨大ブナが折れていた。中は空洞になっている様子。タニウツギが咲いている。残雪の真ん中に穴が開いており、両側が剃刀のように薄い。上部にルートを高巻く。
05:35-37桧山沢で水汲んでいると男女2名のパーティがやって来た。820m06:14-27横向き(仮称)で食事をしていると先ほどのパーティが追いついてきた。ヤマツツジ・オオイワカガミが咲いている。新しく購入したズック靴は右足の一部が摺れて痛い、早めにバンドエイドを張って予防する。06:37御池ノ平を通過する。池は半分雪に埋まっている。ムラサキヤシオが咲いている。06:47傾いた長坂清水の標識を直す。カタクリ・シラネアオイが咲いている。倒木を越える。ツバメオモト・チゴユリ・マイヅルソウ・タムシバが咲いている。掘れた急な登山道の両脇はシラネアオイの群落に覆われている。
07:26-39休場ノ峰で高度計を1,290mから1,320mに直す。ここで無線を開局する。沖庭小学校一行を石転ビノ出合まで引率しているLFDは玉川付近とのこと。ODDとAQLは湯沢峰を過ぎた鞍部にいる。マイヅルソウ・シラネアオイ・オオバキスミレ・ハクサンチドリ・エチゴキジムシロ・アマドコロ・チゴユリ・ツバメオモトと花が増えてきた。08:11千本峰の標柱を通過する。タムシバ・ムラサキヤシオが咲いている。残雪が道を塞いでいたので、08:21ピッケルを出す。樹林帯を横断して、1,445m08:36鞍部のすぐ先で残雪、カッテイングで乗り越える。08:45-09:0食事を取り、靴を履き替える。釣具店で購入したスパイク付の軽登山靴である。エンレイソウ、ミツバオウレン・ムシカリ・イワカガミ・コヨウラクツツジが咲いている。残雪の上を快適に登る。
09:32宝珠山の肩の標柱は倒れている。まだ午前中なので融雪水は僅かである。09:53-10:04岩稜で食事を取る。ODDはトットビ沢源頭とのことである。ミネザクラ・コメバツガザクラ・ミツバオウレンが咲いている。ここからの下りには2箇所ほど嫌らしい残雪があり、残雪の上を巻く。鞍部から残雪を登り10:39御前坂の登山道に出た所でピッケルをしまう。ミヤマカタバミが咲いている。藪上で左に行きそうになる。10:56交信、ODDは扇ノ地紙とのことである。ミヤマキンバイ・ミヤマカタバミ・ミネズオウ(盛)・ウラシマツツジ(盛)・コメバツガザクラ・ヒメイチゲ・ハクサンイチゲが咲いている。山頂のすぐ下に転がっている標柱を運ぶには2人が必要だ。今年は直すことにしよう。
11:23-30飯豊山々頂で記念撮影。信仰登山名残の古銭が落ちていた。ミネズオウ・ウラシマツツジ・ヒメイチゲ・ミヤマキンバイが咲く稜線を下る。標柱から左に曲がって笹原を抜け、お花畑となる。11:43駒形山の標柱を通過する。11:50玄山道分岐、ここより雪上となる。ここで缶ビールを入れたビニール袋に雪を詰める。尾根部のみ夏道ですぐ雪上となる。12:04-47夏道となり融雪水がある所でラーメンを煮、冷たい缶ビールで喉を潤す。草月平のハクサンイチゲはまだ盛り前である。再び雪上となり、御西の標柱を過ぎ、13:07融雪水を見て、13:10-16御西小屋に到着した。小屋内にノートはない、トイレは2穴使用可能、ODD一行は梅花皮小屋着とのこと。
御西小屋を出発してすぐ登山道に融雪水がある。天狗岳より雪上を下りすぐ主稜上の夏道となる。そのまま下って13:49天狗ノ庭となる。ここから雪上となる。14:12御手洗ノ池は半分埋まっている。ショウジョウバカマが咲いていた。雪上に1匹サンショウウオが歩いていた。14:30亮平ノ池で菊池氏とすれ違う。登りに差し掛かると、ミヤマスミレ・シラネアオイ・タケシマラン・ミヤマカタバミ・ハクサンイチゲ(盛)・ミヤマキンバイのお花畑となる。14:54小ピークから雪上となり、クサイグラ尾根分岐から夏道、オオサクラソウ・バイカオウレンが咲いていた。15:10-21烏帽子岳山頂で食事を取る。ヒメイチゲ・ミネザクラを見て、梅花皮岳の登りは雪上。15:39梅花皮岳(標柱)を通過する。ハタザオ・ハクサンイチゲ(盛)・ミヤマキンバイ・オヤマノエンドウ・ハクサンコザクラが咲く中を下り、15:55-16:34梅花皮小屋に到着すると。ODDとAQLが出迎えてくれた。水周りを直して水洗トイレも使用できるようにしたとのことである。
十分に休んでピッケルを手に石転ビ沢を下る。登山者とすれ違う。小屋下の台地が僅かに露出した。日が翳り、雪が硬くなり始める。雪質が一定でないのでスパイク靴は慣れるまで時間を要するようだ。グリセードをしていると、突然硬い雪でブレーキがかかり、数回滑落停止。16:54ホン石転ビ沢出合を通過、左岸の枝沢は雪渓が無くなった。ホン石転ビ沢は梅花皮岳山頂まで雪渓で塞がっている。17:11石転ビノ出合には単独の登山者がテントを張っていた。
この先は全て夏道を歩く。道脇にはキクザキイチリンソウ・カタクリ・シラネアオイ・オオバキスミレ・エチゴキジムシロ・コバイケイソウ・モミジカラマツ・オオバユキザサ・タニウツギ・サンカヨウ・ニリンソウ・ズダヤクシュ・トチ・エンレイソウ・ウワズミザクラなどが咲いていた。梶川出合のスノーブリッジは崩壊していたが、まだ残骸が残っており、上部を渡渉。17:57うまい水、18:17砂防ダムを通過し、18:27温身平十字路で自転車に乗る。18:38天狗平駐車場到着。

今回のコース

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