【2004年06月12日/針生平〜祝瓶山:朝日連峰山開き/井上邦彦調査】
昨年までは、夕方集合し神事を行い会食、明朝出発していた。今回は初日の朝に集合し登山を行い、下山後に会食とした。
Aコース(平岩山)は05:30受付で06:00登山開始。Bコース(祝瓶山)とCコース(角楢平)は、08:30受付で09:00から山の神で神事、その後登山開始である。
前日の予報では台風4号が日本列島を縦断、登山中に朝日連峰を直撃するとのこと、雨天の対策ばかり考えていた。しかし、眼が覚めると雨は降っていない。温帯低気圧に変わった台風は太平洋側に進路を変更したらしい。
集合場所のりふれで参加者を待つ。私の担当するB5班リーダーである永井氏が、今朝腰を痛めたので登れなくなり、山麓サポートに変わったとのこと。急遽私がリーダーになり、B班フリーの山口氏をサブリーダーに指名した。全員が揃った所で、注意事項を伝える。徳網先の山ノ神で神事を行う。山ノ神には法印様がお経を読んで祈祷する。玉串奉天は拍手を打つ。慣れていない参加者にとっては奇異に感じられたようだが、そもそも明治の神仏分離令までは、神仏混交が当たり前だったので、私から言わせればこれが本来の姿である。小国警察署長からは昨日角楢平で発生した渓流釣り遭難に触れた挨拶があった。
各自車に分乗し針生平に向かう。参加者に昼食を配り、軽いストレッチで身体をほぐし、10:07駐車場を出発する。大石橋と大石沢を渡る。小沢に架かる梯子状の橋の手前で、右に入る班がいた。聞くと、梯子状橋を避け、上流部に巻き道を作ったとのことである。この新道を通ると、祝瓶山分岐の標柱を通ることなく、一段高い河岸段丘を通ることになる。今後、標柱の移動や現道の封鎖などの作業が必要である。
10:24-29祝瓶山分岐で軽く休憩を取り、ギンリョウソウを見て、ストックを短くして尾根に取り付く。10:53「鈴出の水」と書かれた標識のある水場分岐を通過する。さらに急登を登りきるとイチノトが見え、ここから尾根は右に折れ、僅か登ると右手から大きな尾根を合わせる。平坦な尾根道を進み、11:24-34、817m峰で休憩を取る。皆お腹が空いてきたようだ。ここで腹ごしらえをしないと次の登りがきつい。
ブノグラノダルミに下り、いよいよ核心部の登りとなる。ヒメサユリ・ウラジロヨウラク・ヤマツツジ・タニウツギ・サラサドウダンが咲いている。12:20-28イチノト見える開けた小峰で休憩を取る。まもなく、森林限界が近い、アカモノ・ゴゼンタチバナ・タニウツギ・ウワミズザクラ・マイヅルソウが咲いている。
岩のあるイチノトは展望も開け、快適なピークである。記載漏れのため時刻は不明だが、ここで休憩を取り食事とした。この先はそよ風に吹かれながら峰を越えていく。コメバツガザクラ・ヒメサユリ・チゴユリ・オオバユキザサ・ツマトリソウ・マイヅルソウ・ゴゼンタチバナ(盛)・ウゴツクバネウツギ・ウスノキ・ムシカリ・オオバキスミレ・アカモノ・チゴユリ・イワカガミ・シラネアオイが咲いていた。分岐手前道下に残雪があったが、無線によるとこの先にもあるとのことなので進む。13:31赤鼻から登ってくる登山道との分岐の標柱を通過する。最後の急登に差し掛かる前に残雪に下り、雪を取る。山頂直下にはコメバツガザクラが咲いている。私達が登るに連れて雲がなくなり視界が開けて行った。
13:55-14:49祝瓶山々頂、既に先行班で山頂は埋まっていた。山頂でゆったりと時間を過ごす。
15:22-30イチノトと16:31-42、817m峰で休憩。17:03水場を通過し、17:53冷たいトマトの待つ駐車場に到着した。
今回のコース |
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大石橋を渡る | 大石沢を渡る |
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「鈴出の水」分岐 | 急坂を登る |
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ウラジロヨウラク | 1,066mポイントが近い |
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イチノトが見えた | 1,066,ポイントで休憩 |
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各班と抜きつ抜かれつ | もうすぐイチノト |
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イチノトに到着 | |
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ヒメサユリにカメラを向ける | 一つ一つ峰を越える |
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イチノトを振り返る | ベニサラサドウダンと |
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ガクウラジロヨウラク | 花も増えてきた |
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雲の中に入る | イワカガミ |
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足元に注意しながら | 分岐の標柱 |
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雪を持って山頂を目指す | 最後の急登 |
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山頂の広場に出る | 祝瓶山々頂にて |
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祝瓶山々頂にて5班全員 | 下山を開始する |
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山頂からの下山 | 大朝日岳 |
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後ろが祝瓶山々頂 | ベニサラサドウダン |
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イチノトにて | イチノトを振り仰ぐ |
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A班(高橋弘之撮影)
もうすぐ稜線 | 稜線の分岐にて |
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北大玉山に向かう | 北大玉山から平岩山を目指す |
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