登山者情報827号

【2004年06月24-25日/実川口〜御西小屋〜川入/新潟県庁観光振興課調査】 

 (この山行は職務としての調査で入山したもので、通常は取り得ない手段でアプローチを短縮していますので、ご理解願います。)
 1日目 湯ノ島小屋から沢を一つ渡った車道終点付近(発電用取水施設あり)から登山道へ入り、すぐに役場が設置した単管パイプの仮設橋であし沢を渡って尾根にとりつく。井上さんご指摘の難所2箇所の状況ですが、早川の突き上げについては、ぎりぎりまで雪に乗らずに岩っぽい草付きを上がり、最後の雪堤の乗り越え(ほんの数m)も7/3予定の山開きの準備で地元山岳会によってルート工作(フィックスロープ)されており、難なく越えられました。また、牛首鞍部からの大日への登りは、雪渓の際の雪消直後の岩っぽい草つきから藪に逃げて一度夏道に出、さらに雪渓最上部に乗った後尾根の夏道へ戻りました。御西小屋泊。
 2日目は早朝作業の後、天候悪化もあり、我々の力量で往路を下るのは危険と判断、長いが確実な銀座通りを川入へと下山しました。
 オンベ松尾根は入り込みが少ない分、オーバーユースという意味では荒れていないと言えますが、早川突き上げから上部は、砂礫痩せ尾根の道型が欠損していたり、雪がないとしても前述草付き部が難所になりそうな感じで、特に下りルートとしては現状では一般の方にはお勧めしたくないという印象です。また、建替え予定ではありますが、御西小屋の大日側の板金が1枚剥がれかけており、風でバタンバタンしています。雨漏りした様子はありませんでした。
一服平付近〜大日岳付近
早川のつきあげを見上げる位置で撮影
大日岳を過ぎて文平の池に向かう途中撮影
(ピークは牛首山、手前尾根の雪渓が問題のコース)
6/25に飯豊山に向かう途中撮影