登山者情報866号 (投稿)

【2004年10月16日/倉手山/小林元一調査】

なんという良い天気!明日の日曜日は長野県の、ラクチンな山の約束があるが、これは、今日もじっとしておれまい。倉手「遊歩道」へ行って飯豊を見ようと3人で一致。
 6.:05自宅発、途中で待ち合わせて、7:50、標高350m、倉手山登山口駐車場着。8:05、出発、先着の車は二台しかない。篭一杯のきのこを背負ったおじいちゃんが降りてくる。ひとしきり急登を登り、振り返ると、玉川流域を、まだ朝霧が覆って、雲海のように美しい。8:35、590m 展望地尾根で休憩。9:10、790m 直角に右に曲がる稜線尾根に出る。左に踏み後があるが廃道の表示。薄曇りながら展望すこぶるよし。実をつけた照葉樹のヤマグルマがとても多い。他の山でもヤマグルマとシャクナゲはなぜか一緒にあることが多い、と思う。今月7日に、大境山から見た時、この山は以外と遠かった。改めてこっちから見ると、西俣の稜線の向こうに、鉾立と杁差岳、そして枯松山とその先の大境山がワリと近くに見える。900mを超えた辺りから漸く紅葉が見られる。9:40、952.5m 山頂着。
 まず目に飛び込んでくるのが昨日初冠雪という飯豊連峰。梅花皮小屋の稜線左右一帯が真っ白に輝く。熱心に双眼鏡をのぞいていた男性が「この時期、石転び沢を登れるんですか?」と聞いて来た。中之島の上、梅花皮小屋近くに登っている人が見えるという(帰宅後、今、確かめればあの人影は井上さん!情報865号)。先着は、飯豊山荘手前の「ブナしずく」の案内板近くの登山口から登って来たという男性と、駐車場にあったもう一台の車の主と思われる男性の計2人だけ。
 11:15 山頂発。次第に登ってくる人が増えて来た。下りはじめて間もなく、仙台からきた、平均年令60歳という14人の団体登山が登ってきた。何を隠そう、我らも60代の3人連れ。11:40、790m。尾根からの分岐、下り道を左へ。12:00、590mの展望地。12:20、駐車場着。帰途、奥川入荘の風呂に入れてもらったが、窓も天井もカメムシに覆われていたのにはびっくり。
雪の飯豊の展望台として、これからますます楽しめる山である。  
朝霧の下の玉川集落 枯松山と大境山
鉾立峰と杁差岳 倉手山々頂