【2004年11月07日/倉手山/井上邦彦調査】
7月25日(837号)に石転ビノ出合往復を楽しんだメンバーから、倉手山に登ろうとの声掛けがあった。家庭の都合や体調の関係で若干メンバーが入れ替わった。
当日朝出発に準備をしていると「長者原ではまだ雨が降っているので、1時間出発を遅らせよう」との電話があった。天気予報では尻上がりに天候が回復するとのこと、ホームページの整理をして時間を潰す。
メンバーの各自宅を回って、いざ出発。倉手山駐車場には既に数台の車が停まっていた。程なく藤田栄一さんと舟山堅一さんが合流、いよいよ登り始める。先頭になった私はゆっくりゆっくりと心掛けるが、多少息切れするメンバーが出てきたので、小休止し薄着になる。長井の奥山さんとすれ違う。なかなか晴れないので下ってきたと言う。
見上げる山頂付近は雲に覆われている。飯豊連峰は上部が雲の中。樹々は既に葉を落とし、落ち葉の感触が足に心地好い。このコースは最初と最後がやや急であるが、中程はさほどでない。幾つかのパーティに追い越され、のんびりと登る。傾斜が落ちるにつれ何時しか潅木となり、ヤマグルマ・アヅマシャクナゲ等の緑が映える。
標高780mの主尾根分岐から松尾根となり、鞍部に下って登り返すと右に水場への道を分ける。標識はない。この水場は時折当てにならないので、山頂で使う水は麓から担いできた。左手が切れているが特段の問題はない。
ナラが出てくると急になってくるので、足の置き方を指導していると、ひょっこりと山頂の一角に出た。ここからは平坦な広場(潅木で覆われているが)を横切って、山頂に登る。
残念ながら飯豊連峰は雲で姿を見せてくれない。時間はたっぷりある。まずはクーラーに入れてきた缶ビールで乾杯!さっそく料理に取り掛かる。豚汁を作っている間、舟山堅一さんは岩魚の寒風干しを焼き始めた。この寒風干し堅一さんお手製のものである。頭からむしゃぶりつく。さらに堅一さん手作りのギョウジャニンニク醤油漬けが出てきた。こうなると止まらない、菊水をお燗して飲む。さらには堅一さんがナメコ汁を作り始めた。眼前に広がる飯豊連峰の融雪水で作った「梅花皮(梅花皮荘で限定販売)」をご馳走になる。
そうこうしている間に山頂は登山者で溢れんばかりとなり、ダイグラ尾根が僅かながら姿を見せ始めた。
記念撮影をして下山とする。前日に山頂から下りかけた登山者1名が足を痛めてヘリコプターで搬送されている。慎重に下る。途中から飯豊山が現れた。やはり山は急ぐものではない。
駐車場に着くと、そのまま国民宿舎梅花皮荘に直行し、飯豊温泉で身体を温め、生ビールで乾杯!倉手山を満喫した一日でした。
PS
これで終わりならばめでたしめでたしなのであるが・・・。自宅で寝床に着こうとした時、携帯電話が鳴った。発信者は役場町民課の松山係長、嫌な予感。しぶしぶ携帯を開くと「梅花皮沢から帰って来ない登山者がいる。隆蔵と真人が現地に向かう」とのこと。山服に着替え直し、妻に送ってもらい警察署に向かう。情報を確認し、パトカーで温身平に送ってもらう。砂防ダムで無線を発信すると、両名は遭難者を発見し下山中とのこと。遭難者はライトを持っていない。ヘッドランプを点け、ライトを持って真っ暗なブナ林を歩き出す。ほどなく、3名と合流、幸い遭難者は元気な様子。4名で下山する。
今回のコース |
駐車場から倉手山取り付きを長める | 今回のメンバー |
急な登りに一汗を流す | |
傾斜が緩くなると余裕も生まれる | 展望を楽しむ |
あれが樽口峠 | 主尾根分岐を仰ぐ |
潅木の登山道 | 笑いの耐えないメンバー |
もう少しで休憩 | 主尾根分岐の先行パーティ |
分岐から倉手山々頂を望む | 今度は松尾根を行く |
鞍部に下る | 主尾根分岐を振り返る |
一歩一歩慎重に | 山頂を仰ぐ |
足場を確かめて | 最後の登りはなかなか手強い |
とうとう山頂の一角に到着 | 山頂で乾杯! |
堅一さんが寒風干しを焼く | 菊水のお燗 |
満足しきった筆者 | ナメコ汁とギョウジャニンニク醤油漬け |
限定名手「梅花皮」をいただく | 山頂に居合わせた方々 |
広い山頂も登山者で溢れる | |
ようやくダイグラ尾根が姿を見せた | メンバーで記念撮影 |
下山を開始する | また山でお会いしましょう |
主尾根分岐で休憩 | 飯豊山が現れた |
大高地山方面 | 白倉山方面 |
枯松山と大境山 | 元気な足取り |
山頂を振り仰ぐ | 民宿奥川入が眼下に見えた |
満足気な表情 | 落ち葉を踏んで |
次第に急になる | 足元に気をつけて |
バランス感覚の見せ所 | 転ばないように |
オットット | 駐車場が見えた |
最後は階段を下る | 無事下山! |