登山者情報916号 (投稿)

【2005年06月13日/祝瓶山/小林元一調査】

5:00、新潟市の自宅発、R113を小国へ向かう。6:21、86.5k赤芝峡・赤芝橋。「五味沢へ17k」の表示。コメリの先、「五味沢」または「りふれ」を目指し、小国町・小坂の信号を左折。沖庭橋を渡り、舟渡郵便局前通過。6:43、106.9k五味沢のバス停。すぐ先にりふれへ左折の看板がある。「栃の実そば」の旗。徳網、民宿「美和」を過ぎると直ぐ、林道ゲート(開いている)111.7k、ここからややがたがた道。少し先の道の右手に山ノ神の祠。114.5k左手に小屋が2棟、直ぐもう1棟。7:00、116.2k420m針生平林道終点着。「登山者カード記載所」の小屋と大きなルート図の看板。先着の車が2台。
7:20、軽い朝食・身支度・カード記入の後、出発。渓流の音に負けまいと春ゼミが大声で歌う。まるで、長い地下の生活から、明るい新緑の世界へ出て来たことが、うれしくてたまらないかのように。大石橋を吊り橋で渡る、よく揺れる。落ちても浅い流れで濡れるだけ。次の小さな沢は鉄板の橋で渡る。この手前、小さな標柱で、大朝日(祝瓶山とは書いてない)はこっち(左)と表示、しかも右にも踏み後がある。誰かも書いていたが、祝瓶山へ行きたい人は一瞬躊躇するので、改善して欲しい。
7:40、460m鈴出沢を越えると祝瓶山分岐の標柱。上シャツを脱ぎ、虫除けを首周りにスプレーして出発。ほんの一登りすると、道は平坦になり、広く刈り払われ、風の通る尾根道。敷かれたじゅうたんはブナの枯れ葉ではなく、キタゴヨウの松葉。8:06、590m木の幹に大きな標板「鈴出の水」。ザックを置いて水場確認。距離は短いが、急で足場は良くない。ヤマツツジが花盛り。倒木のゴロゴロした沢、水量は当てにできそう。
8:25、710m急に前方の展望が開ける尾根に出て道は直角に右折。8:35、780m穏やかな尾根道。鈴なりのウラジロヨウラク・ガクウラジロヨウラク・ナナカマド。8:42、790m一旦下ってまた登る。向こうの見上げる峰はガスに覆われている。春ゼミが喧しい。ツクバネウツギ・イワカガミ・キスミレ。登りついた展望の尾根にアカモノが群生、その傍らにひと株のベニサラサドウダンが沢山の花をつけていた。9:20、1030m立派な支尾根を持つピーク。東南方向に頂きに大きな岩が屹立するピークが「いちのと」。足下のマイズルソウからふと目をあげると一群の笹の花ユキザサ、ウグイス。今度はゴゼンタチバナ登場。
9:50、1239m大きな岩の並ぶ「いちのと」のピーク。風が吹き抜けるので虫がよってこなくて快適な休憩。左斜面にシャクナゲの一群。山頂方面のガスが次第に濃くなって来た。キジムシロ・サラサドウダン。左斜面は思わず足がすくむような、左右にそれぞれ直角に切れ落ちる万丈の岩壁が霧をまとって壮絶!(足下は危険な場所ではない)。ツマトリソウがパチパチパチっと咲いている。今度は左斜面に大きな雪渓が残る、チゴユリ。10:17、シラネアオイ・ひときわ濃いピンクのイワカガミの群生、再び左斜面に大きな雪渓。雪渓をホンノ少し横断すると丁字路、左、「角楢・大朝日」標柱が45度傾いている。10:20、1360m前方間近の山頂は濃いガスの中。ポツポツと当ったが、降る心配は無さそう。カタクリ・ミツバオウレン・タムシバ・ガマズミ。
10:35、1417m山頂着。案の定誰もいない。三脚を持参したので1人でセルフタイマーで記念撮影。ガスはそんなに濃くないが展望は駄目。ゆっくり食事をしながら晴れるのを待つ。山頂周辺、ウラジロヨウラク・タチツボスミレ・キスミレ。長井方面の登山道は崩れて形をとどめていないようだ。南南東眼下に細長い水面、木地山ダム。ギフチョウが2頭、イワツバメが2羽、山頂周辺、俺の周りで追いつ追われつ戯れる。
12:00、下山。青空が広がるが大朝日の山頂部だけ、まだガスが取れず。12:40、1239m「いちのと」更に晴れて来た展望を楽しむ。13:30、790mこの辺が「ぶのぐらのたるみ」、U字型のなべ底から登り返し。800m辺り、ますます鮮明になる朝日連峰の展望に、しばしば足が止まってなかなか進まない。平坦な道をプラプラ行くとマムシが振り返り振り帰り道を空けてくれる。13:50、710m大朝日の展望に背を向けて直角に左に曲がる。14:00、630m「キュロロロロ〜」右手沢の奥からアカショウビンの鳴き声。14:03、590m鈴出の水14:20、460m登山口分岐。鈴出沢の水で顔を洗う14:40、420m駐車場着。
11日に地元の山開きで多勢入ったはずだが、さすがにゴミはなかった。コシアブラはボーズになっていたが。

鈴出の水場 登山道から見る絶壁
サラサドウダン 縦走路分岐
縦走路分岐と祝瓶山々頂 大玉〜大朝日岳の稜線