登山者情報946号

【2005年08月17日/石転ビ沢〜丸森尾根/木内茂雄調査】

タイム
飯豊山荘6:01〜6:19温身平〜6:28砂防ダム〜6:51ウマイミズ清水6:55〜6:58彦衛門ノ平〜7:09慰霊碑〜7:29梶川出合〜7:52赤滝〜8:04石転び出合い8:13〜9:00本石転び出合〜9:31北股沢出合〜9:45黒滝9:50〜10:36梅花皮小屋12:19〜13:03〜14:07門内岳〜14:35扇ノ地紙14:42〜15:20地神山〜15:33地神北峰15:56〜16:56夫婦清水〜17:50飯豊山荘
記 録
日帰りなので荷物を軽くして歩いた。梶川出合は一昨日の雨の影響か水多く、一カ所、片足を浸けて渡った。後の人のために水の中に石を積んで置いた。
花は、石転ビノ出合までは終わりかけたソバナくらいで目立つものはない。
石転ビノ出合手前で素人くさい二人が渡れないと引き返してきた。そんなはずは無いと行って見ると、案の定、門内沢の残雪が切れ落ちているが(写真参照)まだ多い残雪の上を少しだけ高巻きしてから左に下って石転ビ沢左岸に降りる。いつもより水量が多いので、良くル−トを見極めてから右岸に渡る。
ここから、暫く夏道を歩くが、イタドリの陰で間もなくオオサクラソウが終わろうとしているのと、ヤグルマソウの写真を撮る。
間もなく雪渓の上にのるが、暫くして右岸のガレ場に降りてから、小沢を渡り、再び雪渓に乗る。(この辺りの左岸側の雪渓はクレパス有り)更にその先で今度は右岸側がクレパス有り、左岸のガレ場に逃げた後、雪渓の上に再びのる。
この後、例年に無い豊富な残雪の上を黒滝まで歩く。見上げて見ると改めて急傾斜な雪渓だなと感心しつつ、落石が有ったら、まともにすっ飛んで来るなあと、常時上を見上げ音がしないかと耳をそばたてながら登り、そして、何事も無く黒滝に着く。
此処からは夏道で、左ル−トをとると、案の定お花畑で、特にシナノキンバイとミヤマキンポウゲが満開だ。その他、ハクサンボウフウ、ハクサンコザクラ、ハクサンフウロ、ミヤマシシウド、イワオウギ、ミヤマアキノキリンソウ、シロバナニガナ、ヨツバシオガマ、エゾシオガマ、ミヤマコウゾリナ、アザミ、イブキトラノ、オオオバキスミレ、モミジカラマツ等と、矢張り飯豊は花の山だ。
おまけに、ノウゴウイチゴが赤い実に熟していて、それを食べて元気を出す。
小屋の周りでは、トリカブトが最盛期に入り、その他マツムシソウが紫鮮やかに咲いているし、ハクサンシャジン、トモエシオガマ、コゴメグサ、それから、カワラナデシコが終わりかけているが、こんなに群生していたのかと思った。
辺り一面に咲くチシマギキョウは完全に終わっていた。間もなく盛りとなるイワインチンを二株ほど蕾を見つけ、ウメバチソウも何処かで見つけた。
梅花皮小屋から地神北峰までは花の写真をとりながら、ノンビリ楽しんで歩いたので時間が掛かり過ぎた。
途中、扇ノ地紙から今は廃道の下道を歩くが笹藪で道の段差と穴が見えず、一度頭からひっくり返る。また、雨の日は一分でずぶ濡れになること間違いないし、上道に出るには知っている人でないと迷うのでお勧めしない。
ここでは、チングルマ、タテヤマウツボグサ、コバイケイソウ、ヤマハハコ、オヤマリンドウ、キンコウカとミヤマリンドウ、ニッコウキスゲが咲いていて、もう一つ期待のハクサンコザクラは少なかった。地神山手前でイイデリンドウを見つけ、コゴメグサが見事なお花畑となっている。
地神北峰から丸森尾根を下り始めると、右斜面が一面ニッコウキスゲのお花畑であった。

門内沢の雪渓 穴を大きく巻く 門内沢雪渓途中から下流を望む
石転ビ沢右岸にて ホン石転ビ沢
ヤグルマソウ オオサクラソウ
シナノキンバイ
黒滝上部のお花畑 ミヤマコウゾリナ
モミジカラマツ ヨツバシオガマ
エゾシオガマ トモエシオガマ
イワテトウキ(ミヤマトウキ) ハクサンフウロ
ミツバフウロ? イブキトラノオ
トリカブト
オオバキスミレ ナデシコとヤマハハコ
イワインチンの蕾 ウメバチソウ
ハクサンシャジン群生 ハクサンシャジン(白)
ハナアブとマツムシソウ マツムシソウ
蝶とマツムシソウ ミヤマクルマバナ
ヤマハハコ キンコウカ
コゴメグサ ニッコウキスゲ
地神山手前のニッコウキスゲ ハクサンコザクラ
オヤマリンドウ イイデリンドウ
ミヤマリンンドウ ミヤマリンドウ群生