登山者情報970号

【2005年11月19日/大日杉〜地蔵岳手前/井上邦彦調査】

 翌日から同期会で旅行、軽く汗を流す程度の山行として、今年始めから行っている小国町境一周をすることとした。計画では大日杉に自転車を置き、岩倉から車道を歩いて適当な尾根に取り付き町境に出て、横向きで廃道の滝コースに合流、さらに滝切合(騙シ地蔵)で登山道に合わさり、そこからは登山道を下ってくるものとした。
 当日のんびり起きると、自宅周辺は真っ白になっていた。不安を抱きながら自転車を車に積んで出発する。九才峠は車の跡もなく4WDに切り替えて慎重に越える。雪の降る悪天候なのに、惣兵衛の釣堀は大勢の釣り人で賑わっていた。この先は再び誰もいない林道を走る。時折雪のない穴があり、林道の凸凹を教えていた。大日杉に到着すると、小屋はすっかり冬囲いがなされていた。
 07:55長靴にカッパを着込み、大日杉から歩き出す。雪は昨夜から積もったものらしく、杉の下には雪がない。杉林を出ると、雪でしなった木々が登山道を塞ぎ、歩きにくい。雪が降り続く。
 08:10身体が温まってきたので服を脱ぐ。ザンゲ坂は雪に埋もれているため爪先で足場を探りながら登る。鎖を掘り出し掴んでみるが、凍り付いている鎖は滑って使い物にならない。08:18ザンゲ坂上からは尾根上となる。積雪は20-30cm程度、順調に登る。
 08:48長之助清水を通過すると左から尾根が合流し、08:57-09:04御田で食事を取り、GPSの電池を取り替える。大杉の下には雪が積もっていない。登山道に枝が塞いでいるので、枝の先を引いて雪を落としながら進む。
 次第に雪が深くなってきたので、09:14-16輪カンジキを履く。1,160m09:35雪が膝を越し、ペースが遅くなる。1,280m10:03通過し、1,300m10:09の段階で登山を諦める。昼に帰宅し床屋に行くには、ちょうど良い時刻である。
 10:36御田、10:55ザンゲ坂上を通過する。鎖が滑るので柴に?まりながら滑り降りるように下降、11:07大日杉に到着し、今回の山行を終えた。

今回のコース
大日杉小屋 雪の重みで垂れ下がった枝が道を塞ぐ
ブナの尾根道 葉がついているツツジの仲間
実? 長之助清水
五段山方面 最高到達点から見た騙し地蔵への尾根
ブナ トレースを辿って下山する
リョウブの実