登山者情報998号

【2006年05月04-05日/日暮沢〜竜門山〜大朝日岳〜古寺山〜古寺鉱泉/平田健治調査】】

05.04(晴)
 古寺入口は除雪作業中のバリケードがあり、日暮沢入口の根子へ戻る。日暮沢もまだ除雪されず、日暮沢小屋まで2時間要するが、今日は雲ひとつない快晴で気持良い雪上歩行が楽しめると思うと心がワクワクして来る。
 07:18根子出発、09:15日暮沢小屋着、09:31登山開始。登山口の取り付きから30分程は時々雪を踏むが800m付近からは全面雪道となり、真っ青な空と真っ白い雪の別世界である。
 12:21尾根1350mに出る。ここは、大朝日岳から以東岳までの稜線が間近に一望できる場所である。14:55竜門山1687m着。北へ2~3分下った所に竜門小屋もあるが、時間が早いことから大朝日小屋へ向かうことにする。明日の予定は、大朝日~小朝日~ハナヌキ峰~日暮沢へと下山するコースである。15:00風が出てきたので早々に出発。
 西朝日岳へ近付くにつれ西よりの風がますます強くなり、時折耐風姿勢をとったり、立ち止まりながらの歩行が続く。西朝日岳1813mと大朝日岳1870m間も風の強い鞍部でなかなか歩が進まず、最後のピーク中岳1802mの登りはバテバテの状態となって、明るいうちに着けるのか不安に陥る。18:00日が沈む前、ようやく大朝日小屋に到着。
 小屋には大江山岳会の安部さんのグループ5人を含め総勢10人と、いつも満員となるこのウィークにしては少なく、ゆったりとしたスペースを確保できる。朝日に登るのは例年一回だけでいつもこの日と決めており、安部さんとの出会いも4年前の今日この小屋であり、それ以来の付合いである。彼は、山の雑学が豊富で遊びの達人であり、最近は技術講習など小国山岳会との交流も深い。
 彼らは古寺へ下山するとのことで、明日の予定を急遽変更して彼のグループと一緒に下山することにする。昨日、古寺鉱泉まで除雪が済んで開通していたとのことで、根子の車止めまで送ってもらえることとなり、明日の天候不安と日暮沢小屋から2時間の歩きを考えればありがたいことである。付近の登山口では、白倉〜朝日鉱泉間がまだ通止めとなっており、開通しているのは古寺口だけである。
05.05(曇)
08:10大朝日小屋出発
09:48小朝日岳1648m
10:28古寺山1500m
12:30古寺鉱泉着

ここから先は雪だけの世界 1350m尾根
大朝日岳遠望 西朝日岳
祝瓶山(中央) 大朝日岳
袖朝日岳に沈む夕日 熊越から小朝日岳へ
小朝日岳から大朝日岳