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【2013年03月05-06日/雪崩対策研修会in鳴子/阿曽清浩報告】
 指導員の動きということで2回に分けて報告させて頂きます。
【雪崩対策研修会in鳴子】 平成25年3月5日(火)〜6日(水)
 東日本大震災を機に「顔の見える現場」、奥羽山脈と国道47&48号線(宮城・山形)繋がりで訓練などを通じ、考えや思いを共有し、たくさんの仲間とそれを後輩に継いで行く主旨の研修会でありました。
 その中で、何時どのようなかたちで起こりうる雪崩に関係した研修。先般行われた県岳連研修会で菅野氏が作成した「山岳救助訓練習熟度チェックシート」を早速使わせて頂きました。個々の基礎的なレベル評価が出て、指導する側としては大変助かりました。
 内容としては、引き上げシステム及びレスキュー的なものはバリバリのプロなわけですので割愛させていただき、セルフ(自分)チーム(仲間)・ビクテム(要救助者)山岳現場での実践や二次遭難防止などの対処的なポイントを整理しました。他に高所天気図の読図やアバランチトレーニング、シェルターの作り方、現場での支点作り等を実践しました。
 最後に、企画立案からお酒の席まで段取りをして頂いた大崎消防の加川さん、遊佐さん有難うございました。また、一緒に講師をして頂いた最上町在住のLinkforceL.LC代表の柴田氏には大変お世話になりました。

●参加者:1日目 63人。
     2日目 41人。
     宮城県=黒川消防、仙南消防、栗原消防、大崎消防
     山形県=最上消防、鶴岡消防、上山消防、置賜消防

◆◆ 時 程 ◆◆
【3/5】
 会場  大崎市鳴子温泉字川渡
  12:15〜   受 付(座学会場)
  13:00〜   座 学・・・「雪崩対策基礎」
  17:00〜   自由時間・・・入浴&顔合わせ等
  18:00〜   懇親会
  23:00    就 寝
【3/6】
 会場  「上野々スキー場」   大崎市鳴子温泉古戸前
   9:00     ミーティング&訓練ポイント復習
10:00     出 発
10:30     実技訓練
12:30     昼 食
13:00〜    実技訓練
15:30〜    意見交換会
16:00     解 散

◆◆ 訓練の内容 ◆◆ ※チェルトを使用した梱包訓練
 1.雪崩の予防復讐≪雪崩現象、地形、降雪と積雪≫
  雪質観察≪ショベルを使ったコンプレッションテスト=弱層検査≫
 2.アバランチトレーニング 雪崩に対応した一連の動作を学習する
  @ トランシーバー捜索  電波特性、捜索方法の学習
  A プロービング     ブローブの種類、使い方の学習
  B 掘り出し  ショベルによる掘り出し方法について学習
 3.低体温症   掘り出した後の対処方法について
 4.シェルター  スノーマウントとピットの作り方
  悪天候から一時的に回避するための避難場所や、捜索の一時拠点として使用。
 5.ロープワーク
  @ 雪上での支点
   1) スノーピケットの種類と打ち方について
   2) 土嚢、芝の支点について
    ・ 頭の大きさになるように詰める。
    ・ 細い芝を束ねての支点はスリング等でハーフピッチ(いわし)で束ねる。
   3) 流動分散
     3点からの流動分散を行う。直接ロープを使いインランフィギュアノットによ る分散とスリングによる固定。
   4) 立ち木、柴からの支点の取り方
  A 引き上げシステムとロアーダウン
    ・ 直引き、1/3システム
    ・ ロアーダウンでの支点、立ち木利用(クリップコンティニュアスビレー)
大崎消防:企画立案から飲み会までお世話になりました
トランシーバーでピンポイント捜索(クロス方法)を切っている所
ブロービングの習得
座学のワンショット
ショベルを使ったコンプレッションテスト(弱層検査)
破断した断面
ブルーシートはピットを作る時も使用
ピットの中は20人収容出来る大き!
強度試験(芝での支点)
ブローブでの捜索(リダーは二次遭難を考えて)
V字コンベアーでの掘り出し
スノーマウントは短時間で!
立木の枝を支点に強度テスト
搬送
実技終了後の意見交換
夕方ダミーを埋めてビーコンを発信状態に!

おわり