会員の山行003号

【2001年04月11日/蔵王連峰八方沢の山スキー/吉田岳調査】

快晴。蔵王スキー場からロープウェイを2つ乗り継ぎ、山頂駅に到着。スキー場はまだ十分な積雪があるが、お客はまばらに居る程度で、リフトも主要な所しか動いていない。お地蔵様は胸までの雪。風は少し吹いているが、ヤッケや手袋をつけなくても寒くないくらいの暖かさである。このコースはガスっていれば少し不安であるが、今日は先ずその心配はなさそうだ。
地図と磁石でルートを確認し、スキーを装着して、9時30分出発。地蔵岳に登ってから滑ることもできるが、それ程いい斜面でもなかったので、そのまま滑り出した。スキーのトレースがついてある。3日前の日曜日にでも数人で来たような感じである。アオモリトドマツ(オオシラビソ)とヒバ(ヒノキアスナロ)の樹林の中を沢筋に滑って行くが、雪が重くて滑りが悪く、殆ど直滑降である。正面には雁戸山の双耳峰が美しい。時々磁石で方向を確認する。間違って八方沢に入り込んだら大変である。やや傾斜が出てくるとやっとスキーっぽくなってきた。ブナ林に入り、夏道と合流する辺りで赤布を発見した。この辺りがコースのハイライトであろう。快適な斜面が続く。積雪は1m弱くらいである。10時30分、ナラ林に入り雨量計を通過。標高1,000mを割り急な斜面になった所で、突然雪がなくなってしまった。予想よりも早い滑降終了である。やはりこのコースは3月までで終りのようだ。仕方なくスキーを背負い、徒歩で下山を始める。眼下には蔵王ダムが見える。登山道には標識があったりしたが、けっこう藪になっていた。最後は土砂崩れや雪崩が積もっている林道を30分ほど歩き、11時30分蔵王ダムの管理所に到着した。車はここまで来ることができる。