会員の山行013号

【大雪山:旭岳/2002年08月15日/木内茂雄調査】

1.期  日  H14年8月15日
2.タイム
大雪山旭岳ロ−プウェイ駅6:00〜6:15すがたみ駅〜6:35姿見ノ池〜7:10七合目7:25〜8:15山頂9:10〜10:00姿見ノ池〜10:15すがたみ駅
3.記  録
30数年前の5月に登った時にロ−プウェイは無く下から登ったが、今は15分で姿見ノ池近くまで運んでくれる。駅を出ると目の前には旭岳がドンと聳えていた。
左右に遊歩道が有りどちらに行くか迷い、左に進んだがほんの少し遠回りで姿見ノ池に着く、所用時間は15分。着く前から地獄谷の数カ所より白い噴煙が上がっていて、吹き上げる音も聞こえてくる。池の前で「逆旭岳」を撮る、「池に旭岳の姿を写して見る」のでこの名がついたと、ロ−プウェイのゴンドラの中で説明があった。また、此処にはまだ新しい冬季用の避難小屋が建っていたがトイレは無い。
天気は快晴とは言えないが、上々であり、山頂まで見渡せる。少しあった草花も直ぐに無くなり、火山特有の砂と火山岩の入り混じった道となる。七合目で朝食をとりながら、ノンビリと地獄谷の音を出している噴煙と、その左の姿見ノ池を見下ろし、遠く雲海の上に浮くトムラウシを眺める。周りは荒々しい火山岩であるが、こんな所でも小さなオンタデが点々として生えている。調べたらヒメイワタデであった。
登山道は富士山の登山道を何分の一かにスケ−ルダウンした様相を呈して居て、細かい石も安定しており、左に切れ落ちている地獄谷側から離れないようにして道を外さなければ落石も無い。
2ピッチで山頂に着いた。なだらかな広い所で周囲は高山植物保護のためロ−プで囲われている。見ると昨日覚えたばかりのメアカンキンバイが咲いていた。そして、景色はと地図と照らし合わせて眺めれば、大雪山系の山々が手にとって見られる。遠くの方は生憎と雲の中で、特徴有るトムラウシが眺められた。気温は12度と低く、ヤッケを着ても手は少し悴んでくる。360度のパノラマを満喫してから今来た道を引き返す。
(山頂で飯豊/梅花皮小屋のOTJを無線で呼んでみたが反応無し、携帯は通じる。)
高山植物は時期が過ぎており残念であったが、咲いているものはエゾマルバシモツケ、ミヤマリンドウ、エゾオヤマリンドウ、コガネギクで、名残のあるものはチングルマ、エゾツガザクラであった。時期が良ければ山頂と姿見ノ池周辺は素晴らしいお花畑だろう。
姿見ノ池 大雪山を背に筆者
旭岳と地獄谷の噴煙
ロープウェイ駅近くにて ツリガネヤマ辺り
七合目辺りより地獄谷 地獄谷上部火口壁
頂上にて、左烏帽子岳、手前白雲岳 頂上より地獄谷を見下ろす
左より永山岳・愛別岳・北鎮岳 右より北海岳・烏帽子岳
左より北鎮岳・凌雲岳、微かに黒岳 トムラウシ
トムラウシ 頂上の登山者