会員の山行 027号

【2003年09月23日/庚申山/木内茂雄】

タイム
かじか荘5:32〜5:36ゲ−ト〜5:52かじか荘見える〜6:17天狗の投石〜6:27一ノ鳥居6:33〜6:56百丁目〜7:20鏡石〜7:25仁王門〜7:40猿田彦神社跡〜7:47庚申山荘8:04〜8:30初ノ門〜9:15庚申山山頂〜9:20展望台11:06〜11:43初ノ門〜12:03庚申山荘〜12:30百丁目〜12:43七滝〜12:56一ノ鳥居〜13:06天狗ノ投石〜13:27車道舗装地点〜13:50頃かじか荘
記録
来年は干支の申年になるので、その名に因んだ山を登ろうと捜してここを登ることにした。
“かじか荘”から歩き始めたがアスファルトの道が続きそうなので、引き返して車に乗って出発したが何のことはない、1分でゲ−トになり此処から歩きだ。車を停めるスペ−スは5、6台なので混むときは下のかじか荘周辺に停めなければならない。
道は舗装されているがすれ違いに苦労するのと、“一ノ鳥居”まで駐車スペ−スが少ないので車は進入禁止にしているのだろう。トコトコと歩く事16分かじか荘が見下ろせる所に標識有り、一ノ鳥居まで2.7キロと記されている。道路右側はズ−ット急斜面が続いていて落石防止の金網が張られているが、大雨の時などは何か心配だ。
200メ−タ−歩くと舗装は終わり砂利道になる、暫く行くと右側に“天狗の投石”と案内板が有り斜面に一面に両手で持てない様な石が同じ大きさに揃えた如くゴロゴロと堆積している。
左下の庚申沢を見下ろし、右の急斜面を交互に眺めながら行くと一ノ鳥居に着く、左七滝、右鳥居を潜り、緩やかな石段を登って行く。此処から山道となる。
石段は直ぐ終わり、右斜面はいくらか緩やかとなる。雑木は無くなり、ブナとミズナラの大木が並び、地面は小さな笹に覆われスッキリした樹林帯を歩く。たまにヤマブドウの太い蔓と岳樺が混ざる。“百丁目“という案内板が有りそこには古めかしい石柱にその名が刻まれている。(百十四丁目まで有ると説明されている。文久3年?設置と説明)
ここには“庚申山荘”まで1.3キロとある、そしてその先、“鏡石”“仁王門”と過ぎていく頃2、30メ−タ−も有りそうなヤマザクラが何本もス−ット立っていた。それに大きな岳樺、樅の木も有る。
百十二丁目に来ると、道脇に大きな檜が16本も植えた如く立ち並んでいて神社の雰囲気を醸しだしている。この直ぐ先で猿田彦神社跡に着いた、恐らくここが百十四丁目なのだろう。檜もまだ有り、参道に仕立てたと思われる。
登山道は此処で右折れだが、直ぐ左に庚申山荘が見えるのでそこに寄ってみる。
山荘の後ろには岩壁がそそり立っていて、今までの景色とは異にする。小屋は大きく、中を覗いてみたが今は無人のようだ、神社用の幔幕が張られ、“コウジンソウ”の花の写真が飾られていた。天然記念物になっているとのことなので、次回は花の季節に来てみたい。
登山道は岩壁を右に見て左に巻きながら登って行く。岩場の経験者であれば直登可能な箇所が有るが、無理をしなくても道は整備されている。途中、岩場にトリカブト(オチクラブシかも?)が何株か咲いていた。
稜線に近づいてくると地面は笹に覆われ、樹木は樅の木の林になる、それにサラサドウダンの老木とオオカメノキが少し混ざる。
山頂は樅の木林の中で見通しは効かず、標識が無ければ通り過ぎてしまう。此処でシャクナゲを見つける。
数分先に行くと展望台になり、目の前に皇海山が見えるはずだが霧で見えない。時間に余裕有るのでユックリと缶ビ−ルの栓を開ける。
次第に霧が晴れてきて左に鋸山、そして、見事に尖った皇海山が目の前に見える。40年位前に登った山だが全く記憶が無い。右遠くには白根山、そのまた右、太郎山、男体山が一望のもとに見える。そしてこちら側の斜面は今までの岩壁とは一変して樹林帯となっている。この展望台の周りにシャクナゲ数本有り。
霧が行き来する合間を縫って写真を何枚も撮ったあと今来た道を引き返す、途中、岩場にウメバチソウが咲いていた、来るときは気づかなかったが日中になり咲いた様だ。そして、遠くにギボウシの葉が見えた。
一ノ鳥居近くで右に七滝方面の分岐が有ったのでそちらに迂回する。直ぐに滝に出るが、遊歩道の階段が通行禁止になっている。下の方を見ると木の橋が何カ所かひっくり返っている。上部の滝の写真を撮り、一の鳥居に向かう。あとは朝来た車道をトコトコ帰る。

庚申山説明書き 抗夫滝
天狗の投げ石
樹林帯より見下ろす庚申沢 一の鳥居
夫婦蛙岩
仁王門 鏡岩
鏡岩 百七丁目
岳樺林 勝道上人の碑
百十四丁目近くの剣 旧猿田彦神社跡前
旧猿田彦神社跡 旧猿田彦神社前注意書き
庚申山荘前標識 庚申山荘と岩壁
一の門 石門
鎖場 岩壁の様相
庚申山と南総里見八犬伝説明 胎内巡り標識
トリカブト 庚申山展望台より左裾山皇海山
庚申山展望台より白根山 庚申山展望台より右男体山左太郎山
展望台にてコケ? 岸壁に咲くウメバチソウ
庚申滝の説明書き 七滝