会員の山行 031号

【2004年02月21日/蔵王八方沢コース/吉田岳】

 5時50分、xと共に自宅を出発。8時10分、下山口の蔵王ダムに到着。ここで実家の父親と落ち合い、私の車をデポして蔵王スキー場へと向かう。スキー場は思いのほか混んでおり、ロープウェイ山麓線は1時間半待ちの状況だった。仕方なくリフト4機を乗り継ぎ樹氷高原駅へ。さらにここで1時間ほど並んで今年から新しくオープンした18人乗り山頂線ゴンドラに乗り込んだ。蔵王山頂駅で準備と腹ごしらえを済まし、更にお地蔵さんの前で参拝と記念写真。ここで2人と分かれた。
 11時10分、そのままスキー場の反対側の八方沢を目指し滑降開始。いつもならば地蔵山へ登ってから滑るのだが、今日は時間が遅いためあきらめた。天気は晴れで北東方向には雁戸山・神室岳・面白山山塊が見渡せた。しかし風がやや強く、さらに高温のためか雪質も重く滑りが悪い。そのため一旦止まってワックスを塗り、再び樹氷の間を滑りだした。沢筋を滑って行くと樹氷から落ちてきた雪や自分の滑り跡から雪のローリングが発生して来る。ただし雪崩にあいそうな所は見当たらない。今回はやや八方沢寄りにルートを取った。一番快適なコースを探すためである。この一帯はオオシラビソの背丈が高く、また小沢が入り組んでいるため現在地確認が難しい。結局今回は八方沢側に寄り過ぎたようだった。しかしこれで大体の地形を把握する事が出来たと思う。快適なブナ林を滑り、傾斜が緩くなった所で夏道に合流。コメツガ・マツ類にダケカンバが混ざった混交林、ブナの自然林・二次林、植林された感じのネズコ・ヒバ林、そしてナラの薪炭林と、林の移り変わりを楽しむ。12時20分雨量計に着き休憩。
 ここからは尾根なりに滑って行く。所々に夏道の目印もある。鍋倉不動の手前でグレーのカモシカ、しばらく行ってからは真っ白なウサギと遭遇した。標高900mからは薮が多くかつ斜度も急になる。前回は最後までスキーで行ったのだが、今回は750m位の所でスキーを脱いだ。蔵王ダムが眼下に見える。葉の木沢を渡り、後はスキーを着けたり脱いだりして林道を歩く。13時30分、車置き場に到着した。

ロープウェイ山頂線到着駅付近にて お地蔵さんの前で
樹氷の様子 地蔵岳方向
コース最初の様子 雁戸山めがけて滑って行く
神室岳左)大東岳(中)雁戸山(右) まだ若いブナの2次林
スギの御神木に囲まれた鍋倉山神社 ウサギ見えるでしょうか?