会員の山行 043号

【2004年08月28日/八海山/木内茂雄調査】

タイム  
屏風道登山口6:20〜6:47三合目〜7:11四合目7:16〜7:45五合目〜8:50摩利支天〜9:28八合目9:40〜10:07九合目/千本檜小屋(10分で薬師岳往復)10:35〜大日岳〜12:03入道岳(丸ケ岳)12:40〜13:0.3迂回路分岐〜13:11新開道分岐〜13:24九合目〜13:52鞍部14:02〜14:07七合目〜14:18五合目〜14:32四合目(稲荷社)/水場1分〜14:52三合目〜15:04林道〜15:14駐車場
記 録
ゴンドラで行けば簡単であるが味気無いので、屏風道コ−スを選んだ。天気は快晴で山を見上げるとゴツゴツとした変わった形の山で、目の前に岩肌迫ってくるので屏風と言うのだろう。駐車場から左に少し下ると直ぐに沢に出て右岸に渡る。増水時にはワイヤ−に滑車でつり下げられた篭に乗るという仕掛けが有った。花はツリフネソウ、キツリフネ、ホツツジ、ヤマアジサイ、オミナエシを白くしたような花等を見かける。三合目には大きな岩が有り、そこに“隆海霊山”という石碑と石で作られた小さな狐が三頭だかで守られている。更に登り、やがて少し下ると右手の沢に出る(最後の水場)。そこには又、大岩が有りその下に四合目小屋と有るが使えそうにない。そして、その傍らに“猿田彦大神”と言う石碑が祀られている。この山は“庚申山“と兄弟なのだろうか?。(帰ってから調べたら関係無く、旅の安全を守る神とのこと)そばにはハギ、オトギリソウが咲いている。
それから、またブナ林を登って行くと傾斜がきつくなりやがて鎖場に突き当たる。一寸した岩場で、三点確保をしながら慎重に登る。この最初の岩場を登り切り後ろを振り返ると、もう六日町は一望のもとだ。この後も岩場と鎖の連続だが私は一切鎖を使用しないで登った。しかし、このル−トを下りにはあまり使いたくない。
急斜面なのでドンドン高度を稼ぐが周りはマルバマンサク、ツゲ、ナナカマド、ツツジ、シイ属の低木で囲まれているのでそれほどの恐怖感はない、もし、丸裸の岩場だったら、一ノ倉沢にも匹敵するかもしれない。たまに大きな五葉松が有りこれをル−トの目印にしたのかな、と考えながら進むと摩利支天の石の標識に出た。右に回りこむと50センチ位のヒゲ親父の銅像が倒れていた、そして、そばに鐘が吊されていたので木槌で一回鐘を鳴らす。この辺りの花はオヤマリンドウ、ツルリンドウ、アキノキリンソウ、カニコウモリ、ハクサンボウフウ、アザミ、で、あとは花の終わったシャクナゲ、イワカガミ、ギボウシ、ヤマブキショウマ等を見つける。
登山道は途中、一度涸れ沢に降り、それをほんの少し登り右に移る。ここでダイモンジソウの葉を見つける。この先でタニジャコウソウを数本と、ソバナ、コガネギク、ノリウツギを見つけ、珍しいのはヒメシャガの葉らしい一株を見つけた。
八合目からは稜線に避雷針らしいものが良く見えたが、これは千本檜小屋のものであった。この辺りでママコナ、エゾシオガマ、が咲いていてムシカリが赤い実を付けている。此処から岩場を一登りすると直ぐ向こうに小屋が見えた。そして小屋に着くと、向こうには明日登る越後駒ヶ岳と、隣に中ノ岳が目の前であった。ビ−ルで喉を少し潤し、薬師岳まで往復してくる、1分も行くと右に5分で水場と標識有り、ゴンドラからの人達の大勢に会う。
この後地蔵岳、不動岳、五大岳(地図表示に無い)、摩利支岳、大日岳と岩場の上り下りを繰り返した。登山客が多く、順番待ちをしながらだったので時間の記録を忘れてしまった。丸ケ岳(入道岳)で気が付き記録する。
此処まで 花はイワショウブ、ハクサンオミナエシ、コゴメグサ、オニシオガマなどであった。丸ケ岳でユックリと360度の景色を十分に楽しんでから、分岐まで引き返す。気の早い葉が紅葉を始めている。迂回路に入り、その先で左に新開道へと下る、幾つか鎖場を通過するがそれほどでなく、やがて下り易い道となる。上から見下ろして鞍部になって居る所まで一気に下る、此処はブナ林だが振り返ると稜線が見える。この先数分登ると七合目になり見晴らし良く、八海山全山が手に取るように見える。
この後は目新しい花も無くひたすら下る。四合目は稲荷社の標識有り、左に1分水場と表示されている。この後駐車場に近づくに従い西日を浴びて暑い。

イワショウブ オニシオガマ
タニジャコウソウ ハギ
ハクサンオミナエシ 紅葉の始まり
千本檜小屋風景、後方薬師岳 大日岳を見上げる
地蔵岳 倒れている魔利支天
入道岳より越後駒ヶ岳見る 入道岳より大日岳を見る
入道岳より中ノ岳を見る 入道岳登りにて大日岳を振り返る
八海山 八海山と入道岳
八海山大神、大日岳にて 不動岳の像
変な岩 薬師岳の像
薬師岳より千本檜小屋と地蔵岳を見る