会員の山行 046号

【2004年09月20日/鳥甲山/木内茂雄調査】

タイム
ムジナ平登山口(和山温泉側)5:30〜6:12尾根〜8:05白@〜8:30カミソリの刃渡り9:00〜9:34山頂への分岐〜9:40山頂〜9:47分岐に戻り10:20〜11:45屋敷山標識11:55〜12:43屋敷登山口
記 録
前日に両方の登山口を見ておいたので迷わなかったが、登山口に行くには地図上林道に入らないと判らず、そして両登山口の距離は5.3キロも有る。前日、屋敷温泉に頼のんでおき、屋敷温泉口に車を置きムジナ平から登った。(この林道は無雪期奥志賀につながっている。)
10分も登ると右向こうに鳥甲山下部の岸壁が見えこれからの山を想像させる、その先直ぐに平になり、左に水場と標識有る。直ぐにまたブナ林の急坂になり、高度を稼いでいく、そして、40分程で尾根に乗越す。これまでに花は無く葉で花を想像したのは、ヨツバヒヨドリ、イワカガミ、マイヅルソウ、イワウチワ、ツルリンドウ、ツバメオモト、チゴユリ、エンレイソウ、等で、その先で、ミヤマママコナ、ミヤマアキノキリンソウが少し咲いていて、イワハゼ、とシラタマノキが2.3輪花を付けていた。尾根に出てからは見通し良く向こうに高いピ−クが見える。一度固定されていない鉄梯子を登る時、少し体が振られる。そして、見えていたピ−クに着くと向こうにシラビソが縞枯れのようになっているピ−クが白クラであった。この頂へは意外と手強くそのシラビソの樹林帯に入ってもなかなか頭にならない。漸く着いた標識は笹の中で見通し悪く見落としそうである。倒木多く杉が一本も無いのにスギワカエ(スギモタシ)が採りきれないほど出ている。他の登山客が喜んで採っていた。(私はシラビソに出るのかなと、自信が無かったので暫く採らなかった。)
これまでに見つけた花はエゾシオガマであとは、葉で判断したのはハクサンオミナエシ、タテヤマウツボグサ、ノリウツギ、カタバミ、ネバリノギラン、ゴゼンタチバナ、ヤマハハコ等である。不思議に思ったのはイワハゼ、ゴゼンタチバナに実が付いていないことだ、今年の異常気象のせいだろうか?。シラビソの林で見通し悪いの休まずで暫く下り、また登り返して行く。カミソリの刃渡りの手前で見通し良くなり、向こうに目指す鳥甲山が見えたので、ここでユックリと前祝いをする。
この刃渡りは右側がスパッと切れ落ちているが、鎖が付いていて短い下りで別に問題ない。
この後、間もなく鳥甲山の登りになるが、ウメバチソウ、タムラソウ、コゴメグサ、オヤマリンドウ等が最後の花を咲かせていた。その他シャクナゲ、コバイケイソウの葉を見つける。
山頂直下で右に屋敷方面、左に山頂の標識有り、山頂まで6分で着いた。シラビソ、と笹で見通し悪く、直ぐに引き返し屋敷方面に下る。間もなく見通し良くなったので景色を眺めながら心待ちにしていたもので喉を潤す。下方を見ると草の斜面からシラビソの樹林帯、赤@の頭辺り、そして、その先の尾根まで良く見渡せる。
一服後、シラビソの樹林帯を過ぎる頃からツバメオモトの葉が目立ち始める。(これは尾根を下って行くときにかなり群生している所が有った。)それから、赤クラノ頭近辺でタカネマツムシソウの葉を多く見つける、時期には一寸したお花畑になるかも。
この頃、振り返ると、山頂は早くも霧の中になっていた。登山道は枝道もなく迷うことなく、やがて尾根を急降下していく、途中でブナハリタケ、ブナシメジを採る。ある時、眼下に昨日見た秋山小学校の白い建物が見え、かなりの急傾斜を認識させる。
下山口近くでタカネニガナにソックリの花を見つけたが葉が違うので何だろうと帰ってきて調べたらヤクシソウと判った、世の中花の種類の多いのには驚く。
イワカガミが咲いていた ウメバチソウが咲いていた
キツリフネ タムラソウが咲いていた
ツリフネソウ ナイフリッジを振り返る
ヤクシソウ 屋敷温泉謂れ書き
屋敷温泉全景
屋敷温泉野天風呂 赤クラノ頭の斜面
赤クラノ頭を見る 赤クラノ頭を見下ろす-烏甲山下りにて
屋敷山の下りにて秋山小学校を見る 烏甲山を見る-ナイフリッジ辺りにて
烏甲山を振り返る 烏甲山下部の岸壁
烏甲山々頂標識 登り途中から見た苗場山
登山口から見た烏甲山 白クラの標識
白クラを見る右赤クラノ頭