会員の山行 061号

【2005年05月28日/瑞牆山/木内茂雄】

タイム 
瑞牆山自然公園(全国植樹祭跡広場)近くの“富士見平小屋登山口”9:19〜9:50頃岸壁基部〜10:15大面岩〜10:40頃、迷う11:20〜11:44無名の峠〜12:03廃道危険の標識〜12:10本道に合流〜12:28黒森への分岐〜12:31山頂13:32〜13:36黒森への分岐〜13:45廃道への分岐〜14:14小川山への分岐〜14:25富士見平小屋〜14:32林道分岐〜14:43林道横断〜14:53瑞牆山荘〜15:23車置場

記録
去る5月17日にこの界隈に来て、瑞牆山自然公園の大駐車場で瑞牆山を眺めた。明日の天気が曇りの予報だったのでまず、眺めておこうと、信州峠から瑞牆山荘に向かい、手前で左に曲がり数分で広場に入った。この広場から数分引き返した所、2カ所に富士見平小屋の標識が有ったので此処から金峰山を目指す。一寸した駐車場があり木材チップが敷き詰められているのと、カラマツ林を登る登山道もチップが敷き詰められている。カラマツの木々の間にモミの木らしい小木が植林され、それにネットが被されている。そこで2本のチゴユリを見つける。その他ありふれたタンポポ、スミレ、バライチゴなどが咲いている。10分も登ると道は分かれ右に平に行くのと真っ直ぐ上に行く道が有り判断に迷ったが後者を選ぶ。まもなく、山道になり枯葉を踏む登りとなる。何だか富士見平に向かわず、瑞牆山の岸壁に向かっているようだと、思いつつ、3.40分も登ると完全に瑞牆山の岸壁の基部に着いてしまった。どうせ、明日はこの山に登ることにしてあったので目的地変更とする。
基部に着いた頃、左から黒森グリ−ンロッジ、右に瑞牆山の標識が出て来たので右に巻く様にして登る。(地元の話ではカンマンボロンの付近らしい)どこかでカタバミの白い花を撮る。
そして、大面岩の標識が出てくる頃突然、予想もしていなかった、シャクナゲの花が目に飛び込んできた。花の色の濃さも素晴らしく、感激しながらシャッタ−を何回も押す。花芽も大きく、あと1ヶ月は花を楽しめるだろう。
やがて傾斜がきつくなり、細い沢筋(水は無い)が岸壁に近づいて行く。すると岩棚にサクラソウのような可愛い花が群生しているのを見つける。今まで見たことがない、またもや感激し、慎重に何枚も撮る。(あとで調べたらクモイコザクラであった)その他はコバイケイソウが葉をだしている。
しかし、道は岸壁でドンヅマリとなった。上を見上げると向こうに赤いビニ−ルテ−プでル−トが指示されているが、一寸した岩の登攀技術が必要だ。ザイルも無いし、その先が判らないのでこのル−トは諦め15分程下った標識まで戻る。辺りをもう一度見回すが、今の道しか無い。もう一度、登り直し良く見て行くと真っ直ぐ進む印の他に左上に行く印を見つける。傾斜はきついがスタンスもしっかりしていて、高度を稼ぐので登山気分が味わえる。
やがて、峠風の所に登り着き、見回すとこれから咲くシャクナゲが群生している。それから、ミツバツツジらしいのが芽を出し始めている。
登山道は緩やかになり、シラビソの林の中にシャクナゲは続き、日当たりの良い所にはキジムシロの花とマイヅルソウが葉を出し始めている。
やがて、“廃道につき下山禁止”の標識に出る。成る程、踏み跡は不鮮明で、誰一人会わなかった訳だ。そこから、7分で一般道に合流する。流石は100名山、道は広く、登山客はゾロゾロと賑やかで、何も考えなくても道に迷うことはない。
山頂は大勢の人達だったが、団体が間もなくいなくなったので、ノンビリと360度の展望に満喫する。
山頂にもシャクナゲが花芽を持っており当分花が楽しめそうだ。帰りは、富士見平小屋への一般道を下る。富士見平小屋で左から金峰山の道が合流していて、小屋から数分下に水場が有り、傍らにはコバイケイソウが葉をだしている。道はシラビソから大きな白樺(岳樺との区別が判らない)、カラマツ、ミズナラと変化し、その中のミツバツツジの鮮やかな紫が足を踏み止ませる。その他、ムシカリの白い花が散り始めていたが、全体的には芽吹き始めで新緑が眩しい。瑞牆山荘付近にはスズランが咲いていた。
植樹模様 チゴユリ
濃いシャクナゲ シャクナゲ群生
濃いシャクナゲアップ シャクナゲ群生
シャクナゲアップ 標識
カタバミ クモイコザクラ群生
クモイコザクラアップ クモイコザクラ
クモイコザクラ コバイケイソウ
不明 キジムシロ群生
廃道の標識 奇岩を見上げる
すれ違う人達 山頂近くの標識
方位盤 山頂にて奇岩を見下ろす
山頂風景 山頂より金峰山を望む
廃道への分岐 小川山への標識
富士見平小屋風景 ミツバツツジと新緑
鮮やかなミツバツツジ 下山風景
瑞牆山荘 登山口標識
スズラン 車道より瑞牆山を見る