【2005年07月31日/南ア/甲斐駒ヶ岳/木内茂雄】
タイム
長衛小屋4:45〜5:15仙水小屋〜5:15左側ガレ石帯〜5:47仙水峠〜7:23駒津峰〜8:48甲斐駒ケ岳9:35〜駒ケ嶽神社9:44(摩利支天側より)〜10:29駒津峰10:37〜11:07双児山11:15〜12:02北沢峠
記録
夜中にテントから顔を出して空を仰ぐと“何だこれは ? ”三日月に満天の星空に驚いた。
雨を覚悟していたのに、天気予報が外れて快晴だ。
小屋を出て暫く沢通しに登って行く道は雑木林で、トリアシショウマ、オトギリソウを見かける。沢から分かれて仙水小屋の登りになる頃はシラビソの林に変わっている。小屋の周りに幾つかのテント場があり、出発の準備をしている人達もいる。
先に進むと、やがて左斜面が石のガレ場になり、その傍らにはシャクナゲが出現してきて、間もなくシャクナゲ街道となる。残念ながら最盛期は過ぎているが遅れ咲きの花は楽しめた。
右から降りてきている栗沢山の斜面が石のガレ場に変わってくる頃、真っ正面から朝日に照らされ眩しい。そして、道は石だらけになるので道を見失い易いが、V字状の底を歩いて行くと仙水峠に着く。振り返ると小仙丈ケ岳と仙丈ケ岳の頭が朝日に照らされている。
駒津峰の登りは手応え有り、やがて左から視界が効くようになり仙丈ケ岳を眺めながら登る。花はゴゼンタチバナ、タカネバラ、コゴメグサ、ヒメシャジン等を見つける。
駒津峰からは甲斐駒ケ岳と横の摩利支天が手に取るように、目の前に見える。
此処から少し上り下りを繰り返し、甲斐駒ケ岳の基部に着く。真っ直ぐの直登コ−スと右にトラバ−ス気味に行き摩利支天の方から登る2コ−スがあり、真っ直ぐの直登コ−スを選ぶ。出だし直ぐに大きな岩を乗り越える所が有り、一寸手応え有りに思えたが、その後は次第に登りやすくなる。山は登山客で賑わっているが、こちらのコ−スは人があまり来ないので自分のペ−スで登れる。昨今は百名山ブ−ムで誰でも彼でもと、素人くさい人が多く歩きずらいので、こちらは十分に静かさを楽しんで登れる。
岩場を楽しんで登りながら、タカネニガナ、ヤマハハコ、ハクサンシャクナゲ、ヨツバシオガマ、タカネヒゴダイ、タカネツメクサ、等の花を撮る。
山頂は相変わらずの賑わいであるが、少し離れた所で大休憩をする。天気は良く、仙丈ケ岳はハッキリしているが北岳は、上昇気流の雲でボンヤリしてきた。
帰りは摩利支天側のコ−スをとり、まず直ぐ下の駒ケ嶽神社に行き写真を撮っていると、黒戸尾根方面の直ぐ傍の這い松の近くに雷鳥の親子がいたので、カメラを向けたが撮れなかった。
摩利支天近くまで砂地をズルズル下り、右にトラバ−スして甲斐駒ケ岳の基部で先程の道に合流する。駒津峰まで同じ道を行き、此処から双児山に道をとる。行く先には白く点々とハクサンシャクナゲが咲いている。双児山から北沢峠まではシラビソの林を唯、下るのみで、花もなく、何の変哲もない単純な道であった。
仙水小屋 | ハクサンシャクナゲ |
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仙水峠 | 仙水峠の標識 |
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タカネバラ | ヒメシャジン |
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コメバツツジ | 駒津峰登りにて鋸岳を望む |
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駒津峰登りにて 左甲斐駒ケ岳と摩利支天 |
駒津峰登りにて仙丈ケ岳を望む |
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駒津峰の登りにて 左栗沢山、右北岳を望む |
駒津峰にて甲斐駒ケ岳を望む |
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駒津峰の風景、後方仙丈岳 | 駒津峰から甲斐駒ケ岳に向かって |
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甲斐駒ケ岳登りにて鳳凰三山を望む | タカネツメクサ |
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タカネヒゴダイ | ミヤマキンバイ |
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ヤマハハコ | タカネニガナ |
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雲漂う甲斐駒ケ岳 | 甲斐駒ケ岳山頂にて来だけを望む |
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甲斐駒ケ岳山頂にて仙丈ケ岳を望む | 甲斐駒ケ岳山頂にて摩利支天を望む |
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山頂の祠 | 駒ケ嶽神社の像 |
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駒ケ嶽大権現 | 駒ケ嶽神社より山頂を見る |
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駒ケ嶽神社 | |
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駒津峰より双児山と仙丈ケ岳を望む | 双児山の標識 |
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