会員の山行 096号

【2007年06月24日/中ノ岳(越後三山の一峰)/木内茂雄調査】

【タイム】
十字峡登山口4:35〜5:08一合目〜5:30水場へ50M〜5:44二合目(千本松原)〜6:10三合目6:18〜6:38四合目〜7:28五合目(日向山)7:40〜7:55六合目〜8:28七合目〜9:13八合目〜9:40稜線〜9:58中ノ岳山頂10:38〜10:52稜線より分岐〜11:18七合目〜11:34六合目〜11:48五合目〜12:10四合目〜12:20三合目〜12:32二合目〜12:52一合目12:56〜13:15十字峡登山口
【記 録】
 シャクナゲ湖を右に見ながら上流に走ると十字峡の登山口に着く。山小屋風の売店が有り、その前に駐車場が有る。目の前のセメントで養生された壁の階段を登ると直ぐ林の中を歩く。足下には花が終わったイワウチワが有るだけ。そのうち、山ツツジが見られるようになる。一合目まで、約三〇分、このペースで行けば一〇合目まで三〇〇分すなわち五時間の計算なると考える。しかし、各合目を計ると等間隔でないようだ。特に四から五合目までは五〇分かかって居る。一合目には大きなブナが一本有り、左向こうに八海山が見える。これはその先でも時々見える。二合目では、向こうに見えるピークに小屋らしき物が見え、アンテナか避雷針が立っているのが見える。あれが山頂かなあと思いつつ、何だか近いなあと疑問を持つ。三合目辺り、林が切れて夏は暑いだろうと思っているとまたブナ林に入る。
 四合目を過ぎるとツバメオモトが目立ち始める。そのほか、ユキザサ、キスミレ、ムシカリ、タムシバ、カタバミの花、そして、花の終わったカタクリ、イワナシ、イワカガミ等を見付ける。五合目に着くと先程見えた小屋らしきもと避雷針?が有り矢張りと思う。此処に日向山の標識が有り、傍らには残雪から溶けた水が漂っている。此処から景色は良く後ろは巻機山、左に八海山、前方はこれから登る中ノ岳などなど。
 そして、目的の中ノ岳へと鞍部を緩やかに下って行くとまだ、残雪多く、登山道が埋まっている。霧等で見通しの悪い時は、道を探すのに神経をすり減らすだろう。まかり間違えれば沢筋に降りてしまう。
 幸い向こうが見えるので、難なく中ノ岳基部に着く。見上げるとかなりの登りで、山頂は隠れている。鞍部辺りはタムシバ、ナナカマドの白い花が目立ち、七合目辺りまでには、ショウジョウバカマ、フリハタザオ、ミツバオウレン、ツマトリソウ、ゴゼンタチバナ、カタクリ、エチゴキジムシロ、マイヅルソウ、ハクサンツドリ、ムラサキヤシオ、そして目立つのは紫鮮やかなシラネアオイである。途中、八合目の石柱は有ったが九合目は見つからなかった。
 稜線に出ると丹後山からの道が右から合流して来ていて、残雪で埋まっている。恐らくこの辺りが九合目だろう。登山道は雪の状態によっては、ピッケル、アイゼンが必要になりそうだ。山頂までの間でシャクナゲ、イワハゼ、そして、赤色したイワナシ、それからやけに早いタテヤマリンドウを数個見付ける。山頂まで大きな起伏もなく着くと、小屋は数分の処に見え左向こうには八海山、右に越後駒ヶ岳、更に右荒沢岳、更にと地図と見比べながら、山々を見渡せる。足下には小さな赤い鳥居があり、傍には石の方位盤が有る。ここで食事をしていると小さな虫に食われて閉口する。追っても、追っても刺されるので、頭にきて防虫用のハッカ油のスプレーを手足、首、顔にかけた。ところが目の近くにも、つい掛けてしまい、暫く目に滲みて片目ずつ開けて食事する始末となってしまった。天気は快晴予報とは違い、次第に高曇りとなってきていて。雨になる前にと、今来た道を引き返した。

登山口風景 登山口標識
一合目風景 途中八海山を望む
シャクナゲ湖を見下ろす ユキザサ
ヤマツツジ ツバメオモト
ツバメオモト 日向山より中ノ岳を望む
イワハゼ カタバミ
キスミレ コイワカガミ
ゴゼンタチバナ シラネアオイ
ハクサンチドリ ヒメシャガ
シャクナゲ イワナシ
日向山を見下ろす フリハタザオ
タテヤマリンドウ カタクリ
中ノ岳山頂と八海山 中ノ岳より右越後駒ヶ岳、左小屋
中ノ岳より荒沢岳を望む