【2007年09月29日/巻機山:新潟県南魚沼市/木内茂雄】
【タイム】
登山口6:50〜右に避難路の標識〜7:50吹き上げの滝〜8:22ヌクビ沢出合〜8:53行者の滝下〜9:00行者の滝上〜11:09稜線〜11:15割引岳12:08〜12:30巻機山〜12:47巻機山避難小屋12:50〜九合目(ニセ巻機山)〜13:09八合目〜13:25七合目〜13:48六合目〜14:10五合目〜14:27四合目〜14:38三合目〜14:45登山口
【記 録】
秋の空で天気予報が毎日変わり、予定を変更して40年ぶりにこの山に来た。昔の記憶は全く無く、新鮮な気持ちで登る。駐車場から直ぐにヌクビ沢方面の標識に従い進んで行くと20分一寸で右に避難路の古い標識が有り、其処を左に行くと直ぐに沢に降りる。それからは、概ね右岸を巻きながら登り、沢にも降りたりするが、赤のペンキの印に従い進む。
1時間も歩くと沢全体がスラブ状の岩の斜面になり、右下は滝壺に続いている。かなり高度感が有り、落ちれば滝壺まで真っ直ぐだなと緊張して、スリル有る箇所だ。右上向こうには吹き上げの滝が立ちはだかっていて、スラブを慎重に滝の横まで行き、その脇を登ると灌木帯に入る。緊張感を押さえながらこれまでの植物を思い出すと、草付きの岩にチョウジギク、ワレモコウ、ダイモンジソウ、ギボウシ、シャジン、カラマツソウ、トリカブト等が花の残骸や葉で確認出来る。改めて滝を見下ろすがこのコースは熟練者でないと危険度は大きいと感じる。この灌木帯にはイワウチワが目立つなあと思いながら登ると、間もなく再び沢に出る。
それから、また、赤ペンキに従い沢歩きをして、30分程でヌクビ沢出合となる。ルートを右のヌクビ沢にして、30分程で行者の滝下に着く。先ほどの吹き上げの滝からすれば大した事無く、その右の草付きの急傾斜を登り、もう、尾根道になるかなあと想像するが再び、沢歩きとなる。そして、1時間以上も歩くといつの間にか急な山肌を登るようになり、右向こうの霧の中に稜線らしいのが見える頃真上の稜線に付く。此処に今来た道は“下山禁止“と標識が置かれて居る。直ぐ道を左にとり、6分位で割引岳(ワリメキと言うらしい)に着く。
霧だった天気も上空一部青くなってきたので、此処でユックリと、感激するモノを飲み腹ごしらえする。天気はこれ以上良くならず、遠望はきかないので諦めて、今来た道を引き返す。先ほど登って来た道を右に見ながら通過すると間もなく緩やかな登りになり、朽ちようとしている木道も現れてくる。この山は遠くから見ると平らで稜線は草山と想像してきたが、案の定で、草紅葉が始まり出している。その中に紅葉した、イワショウブ、キンコウカ、そして、来年の花芽をつけたハクサンコザクラ、道端にはオヤマリンドウが有るなあと見ながら20分も緩やかに登るとポンと平らな巻機山に着く。此処に来ると登山客は多い。
相変わらず遠望がきかないので直ぐ下山して行くと、道は階段状に整備されていて、所々に段差調整に厚めの木片が置かれている。これは登る時に非常に歩き易い工夫だと、その配慮に感心する。
途中霧が少し晴れ、真下には池塘と、避難小屋が見渡せて、山肌は草が多く、デングリガエシで転がって行きたい気分になる。巻機山避難小屋周辺だけが何故かトドマツの木が多い、そして、小屋は建て替えて新しいようで、綺麗である。
その先、緩やかに登って行くと10分で九合目(ニセ巻機山)に着く。此処からはズーット下りで、やがて森林帯の登山道になる。五合目辺りからは、樹齢はそれ程ではないが、綺麗なブナ林になる。林を見ると、どうも間伐をしているので整然としているようだ。この後は、唯、単純な森林の中を下るだけで、雨の後の滑り易い道を変化無く、登山口へと下った。
ヌクビ沢コースの標識 | 登山口より天狗岩を望む |
![]() |
![]() |
途中の滝 | 吹上の滝手前の一枚岩 |
![]() |
![]() |
吹上の滝を望む | 吹上の滝を見下ろす |
![]() |
![]() |
行者の滝下にて | 割引岳山頂 |
![]() |
![]() |
イワショウブの紅葉 | 巻機山々頂 |
![]() |
![]() |
巻機山下りにて | 避難小屋手前の池糖より巻機山を仰ぐ |
![]() |
![]() |
巻機山避難小屋 | 9合目標識 |
![]() |
![]() |
9合目にて巻機山を見る | 9合目より巻機山を振り返る |
![]() |
![]() |
尾根コース登山口に下山 | |
![]() |