会員の山行 105号

【2007年10月07日/白根山(日光)/木内茂雄】

【タイム】 
 菅沼登山口7:46〜8:57弥陀ケ池まで900mの標識9:05〜9:25菅沼9:28〜9:35座禅山、七色平への分岐〜10:28白根山山頂11:42〜12:18避難小屋〜12:35稜線〜12:50五色沼への分岐〜13:00前白根〜13:27五色山13:37〜14:08左、五色沼、右、弥陀ケ池のT字路〜14:12弥陀ケ池〜15:10菅沼登山口
【記 録】
 天候が安定せず、明日も良ければ涸沢に入り、穂高と紅葉を撮りに行けたのだがと、諦めて此処に来た。菅沼登山口は既に満杯に近く、車を斜めに入れてどうにか止めた。快晴を約束するかのように、霜が降りていて寒い。
 用足し後、直ぐに歩き出し、沢沿いの道から次第に傾斜が増し、シラビソとクロベの樹林帯を登るようになる。1時間一寸で弥陀ケ池に900mの標識に着く。此処から登山道の傾斜が緩くなり、太いシラビソの倒木が目立つ、そして、少し下りになると、目の前が弥陀ケ池になり、その向こうに白根山が聳えている。こんなに近くに有るのかと思いながら、池面にその逆さと一緒に何枚か撮る。
 1,2分池に沿って歩き、左、五色沼、右、白根山の標識有り、後者を、7分も登ると、右、座禅山、真っ直ぐ七色平、そして、左、白根山を目指す。見上げると山頂までかなりの急傾斜である。
 岳樺とシャクナゲが目立つ中に、ミネザクラが少し有る潅木帯を登ること暫し、やがて、木が無くなり、火山特有の岩道を登る、傾斜はきつくなり高度感が出る頃、振り返ると燧ケ岳の独特な双耳峰が雲に浮かんで見える。この登りは夏だと大変だろうが、今は気温が低いので、順調に登れる。
 山頂着くとまず、人の多さに驚くのと、標識の前は記念撮影で順番待ちである。景色を見回すと、遠く雲に霞んで富士山が見え、真正面下には中禅寺湖、その左上には男体山、その左大真名子山、女峰山、元に戻り、富士山より手前に遠く、南ア、中ア、八ヶ岳、北ア?等が見え、振り返れば燧ケ岳、至仏山、その向こうには荒沢岳?と360度大パノラマである。
 天気は快晴、無風なので、ノンビリと喉を潤し、食事をする。山頂を眺めていると、どこから、こんなに集まって来るのかと思う程の人出だ、まるで、真夏の槍ヶ岳山頂のようだ。
 かなりの長居の後、避難小屋を目指す。まずは、爆裂口後を右に見ながら、祠を見て、左になだらかに下って行く。霧だと、少し迷いそうなところだ、やがて、下りとなるが、こちらの道は岩が少なく粗い火山灰を下って行く。避難小屋の屋根、そして、前白根を眺めながら、降りて行く。
 小屋にはトイレは無く、用足し後は鍬で掘って埋めてくださいと張り紙がしてある。此処から真っすぐ行けば五色沼で近いのだが、物足りないので、小屋の裏から前白根を目指し、稜線まで登りだす。
 山頂であまりにもノンビリしてしまったので、筋肉が悲鳴を上げる。暫く登りモードなんだと、筋肉が諦めるまでが大変であった。途中から木の間越しに白根山山頂がよく見える。秋のせいかも知れない。この登りも17分ほどで稜線に出る。辺りには背の低いカラマツとシャクナゲが有る。此処から、前白根、五色山、弥陀ケ池近くまでズーット白根山と五色沼をグルリ眺めながら散歩できるコースだ。そして、五色山からは湯元の家並が見下ろせる。
 五色山周辺は岳樺とシャクナゲが群生していて、地肌は笹に覆われている。その笹が逆光に光る登山道を鼻歌混じりに歩き、弥陀ケ池まで下りのみと思っていると一寸した登りに息を切らす。やがて、その苦しさも終わり、T字路にぶつかり、左、五色沼、右、弥陀ケ池となっていて、数分で弥陀ケ池に着く。空はいくらか雲が出始めているようだ。後は朝来た道を下る。
 登山口に着く頃、山頂辺りは雲の中になっていた。

途中の標識 弥陀ケ池と白根山
弥陀ケ池と白根山 弥陀ケ池と白根山
菅沼方向の弥陀ケ池 弥陀ケ池前の標識
白根山中腹にて燧ケ岳を望む 白根山山頂、後方燧ケ岳
白根山山頂風景 白根山山頂にて右、男体山、左、女峰山を望む
平根山山頂直下の祠 白根山山頂全景
避難小屋 避難小屋前の標識
稜線にて白根山を振り返る 稜線より前白根を望む
前白根手前の標識と白根山 前白根より白根山を望む
五色山手前にて五色沼と白根山を望む 五色山にて五色沼と白根山を望む
五色山標識 五色山より前白根を望む
五色山下りにて白根山を望む 植生保護の説明
左、五色沼、右、弥陀ケ池のT字路標識