【2008年06月07日/明星山/木内茂雄】
【タイム】
ヒスイ峡登山口7:03〜9:30竜護の尾根取り付き〜10:42山頂11:34〜12:18竜護の尾根取り付き〜12:29サカサ川〜13;32登山口
【記 録】
ヒスイ峡に入って来るとやがて右に明星山の岩峰が直ぐそばに現れる。以前からこの山に来たいと思っていたが、ロッククライミングには格好の山だ。若い時ならば、このルートあのルートと心躍ったろうが、今は年老いた岳人で到底無理だ。一般登山道を選ぶ。登山口に駐車場は無く道の傍らに止め、直ぐゲートの有る橋を渡る。
標識に沿って登山道を進むと草藪の中に数本シャガが咲いている。直ぐに登りになり、杉林の中を進む。キンポウゲ、ユキザサ、そしてユリの葉等が有る。10分くらい行くと他の雑木が目立ち、それから20分程で低木になり見通しが良くなる。全体としてこの岩山の岩壁を左に巻いて向こうに見える鞍部から尾根を右に登っていく。登り出して50分程で岩壁の基部に迫るようになると、急な残雪の斜面が有、それをトラバースするにはアイゼンが有っても技術がいる。滑落すれば擦り傷は免れないので、雪に沿って左下に一旦下る(ほんの数分)。そして登り返す。そしてさらに進むと少しガレ場になり、振り返ると登山口方面が見渡せる。
足元には今年、咲きそうなタカネマツムシソウがチラホラ見かける。右遠く岩壁を見上げるとニッコウキスゲらしい黄色の花が二本見える。岩山のイメージから花の無い山かと思っていたが、意外や種類が豊富で、羅列すると、ヤマシャクヤク、ヤマザクラ、スミレ、キジムシロ、タニウツギ、ヒトリシズカ、アマドコロ、ナルコユリ、ショウジョウバカマ、ヒメウツギ、サンカヨウ、ハナイカダ、ヒメシャガ、ニシキゴロモ、ヤブツバキ、イカリソウの白、薄ピンク、アカバナイカリソウ、フリハタザオ、ハクサンチドリの白?そして今盛りなのはシラネアオイの群生だ。それから、ツクバネソウ、エンレイソウ、コバイケイソウ等の葉を見つける。
それらを楽しみながら、また、林の中を登るようになるが、なかなか鞍部に着かない。そして、左の方で豊富な水音がしているサカサ川に一度降りる。ここで水が補給できる。それから登ること10分程で竜護の尾根取り付きになる。標識が有、右、明星山、真っ直ぐ岡集落とある。右の小沢に有る残雪を渡り、尾根に取りつく。何処かににミツバツツジの花びらが落ちていた。山頂までに見つけた花はウラジロヨウラク、ムシカリ、ヤマボウシ、ウコンウツギ、タムシバ、イワニガナ、そして、感動したのはタカネバラが咲き始めていて、登山道沿いに群生している。その他、幾つも見逃しているだろう。それから、エゾアジサイ、ノリウツギも撮ったが区別が分からない。
岩山なので、稜線は岩の危険個所が有るかと想定してきたが、それらしき所が無く期待外れであった。山頂は低木が有、座ると景色が見えない。少しだけ白馬方面が見えるようだが、それも雲が出て来て見えなくなった。それから、もう一つ珍しいことは、明日山開きのせいか、他の人は誰も来なかったことだ。
注意事項として、下山時、山頂直下で真っ直ぐ岡集落、左、今来たヒスイ峡方面であり、ウッカリすると真っ直ぐ下ってしまう。
正面壁 | ヒスイ登山口 |
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登山口の橋のゲート | ヒメウツギ |
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途中の残雪 | アカバナイカリソウ |
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イカリソウ | |
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イカリソウ? | 不明 |
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フリハタザオ | シラネアオイ |
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竜護の尾根取り付きの標識 | タムシバ |
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タカネバラ | ハクサンチドリ白? |
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ヤマザクラ | ベニサラサドウダン |
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山頂の標識 | 山頂直下の標識 |
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不明 | 不明 |
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私が住む小国町のイカリソウは花の色が黄色い「キバナイカリソウ」である。図鑑を見るとイカリソウは赤紫色である。トキワイカリソウは白色である。また図鑑には「いろいろの変種が認められているが、それらの区別はかならずしも容易ではない」とも書いてある。結論、よくわからない。・・・井上
ベニサラサドウダンではなく、「ウスノキ」だと思うのですが、いかがでしょうか?・・・井上
ハクサンチドリではないような気がします。でも何かと問われれば分かりません・・・井上
一番下の花は、「ミヤマガマズミ」なのかなあ〜?・・・井上
飯豊・朝日以外の花はやはり苦手です・・・井上