会員の山行 134号

【2008年09月07日/金山(長野県小谷村)/木内茂雄】

【タイム】 
 登山口5:30〜6:21水場〜6:45右側岩壁〜7:36ガレ場下〜7:48ガレ場上〜8:50天狗原:石仏〜9:51金山〜10:20天狗原11:11〜11:54ガレ場上〜12:30岩壁〜12:40水場12:49〜13;17登山口
【記 録】 
 前日、雨飾山から下山して国道に出て糸魚川方面に少し戻り、“道の駅おたり”に有る“深山の湯”に入り、食堂で豪華?な飲食をしてから車で一夜を過ごす。暑くて虫に食われたのには参った。朝早く“小谷温泉入口を通過して5分位先のコンビニで朝食と食料調達してから、小谷温泉方面に戻る。雨飾荘を過ぎて直ぐに妙高方面に右折れする。最初少し下るが直ぐにカーブ連続の山道だが舗装はされている。5分も走ったろうか、道端右に小さな駐車場が有り、ここからは見えないが10m先の左側に登山口の標識が立っている。
 登山道は整備されていて、ブナ林の中をジグザグに登って行く。50分で水場に着くと塩ビ管より十分な水が出ている。それから、数分も登ると湿地帯でミズバショウが小群落で何か所も現れる。シーズンには結構花を楽しめるのかも。一度少し下ると水は無いが沢に出るとミズバショウ、ツバメオモト、サンカヨウ、ヤグルマソウの葉が目立つ。何処かにツルリンドウ、キツリフネが有った。更に登って行くと右側が岩壁になると、そこに一株タカネマツムシソウが咲いている。その他、コゴメグサ、ママコナ、ダイモンジソウが咲いているし、コキンレイカの葉も見掛ける。岩壁の下にはサワオグルマが群生している。その先の登山道は雨で削られ沢になっているところも有る。ブナ林にシラビソが混ざってくる頃、モミジカラマツが目立ち、花は終わっているが葉の大きいエンレイソウ、ユキザサ、キヌガサソウ、カタバミ、チゴユリ、タケシマラン等が有る。そこにはレイジンソウが咲いている。辺りは次第に疎らなシラビソになりガレ場を登るまでに、タテヤマウツボグサ、ミヤマアキノキリンソウ、オチクラブシ、チョウジギク、マメハギ、ゴマナ、ホタルブクロ、背の低いナデシコ、花の馬鹿デカイアザミ、それに赤い実を付けたゴゼンタチバナ等で退屈させない。このガレ場を10分位登り、その先、1時間位登ると道は緩やかになり、小さな石仏の有る天狗原山付近に着く。
 此処から左に行く道が有るが何だろうと思う。そして、花が有る、有る、秋だからウメバチソウは当たり前だが、ハクサンフウロ、ウサギギク、オヤマリンドウ、ミヤマキンポウゲ、モミジカラマツ、そして、花の終わったチングルマ、ハクサンイチゲ、ヨツバシオガマ、ミヤマコウゾリナ、クロマメノキ、等、等その他にも見逃しているのが有るだろう。周りは霧で、そう遠くまでは見えないが晴れていれば、かなりのお花畑と、遠くの山々を見渡せるのではないか。此処から少し下りが有、その後、小さな登り降りを繰り返す。そして、霧にむせぶイブキトラノオの林立とハクサンフウロの群生、モミジカラマツの群生の連続、更には何とかコザクラの葉が密集している。その他、クルマユリ、コオニユリ?ヒメウメバチソウ、エゾシオガマ、サラシナショウマ、オタカラコウ、ミヤマリンドウ、それから、雪解けが遅かった場所なのか、ニッコウキスゲが咲いている。花の終わったチングルマ、アオノツガザクラ、コバイケイソ、と花を楽しんで行くといつの間にか山頂に着く。霧で遠くに視界が効かないので石仏まで戻り、晴れるのを待ちながら食事をする。それにしてもこの時期でもこれ位の花が有るのだから、花のシーズンは物凄いだろう。この後、一度は明るくなったがそれ以上良くはならず、諦めて今来た道を引き返す。そして、花の次期に必ず来ると決意して、、、、、、、そして、此の山こそ花の百名山に入れたい。

金山登山口標識 ミズバショウの葉
ユキザサの葉 タケシマランの実
ツルリンドウ ミオヤマアキノキリンソウ
オニアザミ? オニアザミ?
ヒメハギ? オチクラブシ
ナデシコ ゴゼンタチバナの実
ツバメオモトの実 小さな石仏
小さな石仏 ハクサンフウロと石仏
ヒメウメバチソウ ヒメウメバチソウ
ウメバチソウ ニッコウキスゲ
コオニユリ? ミヤマリンドウ
チングルマとアオノツガザクラの実 イブキトラノオの群生
ハクサンフウロの群生 オヤマリンドウ
コゴメグサ キヌガサソウ
コウゾリナ? レイジンソウ
サンカヨウの実 エゾシオガマ
金山々頂の標識